色温度と快適さ
「ますます進化する電球形LEDランプ その1」の記事でもご紹介しましたが、今回は調光機能と色温度に特徴がある電球形LEDランプ(以下LED電球という)をご紹介します。光色(色温度:K:ケルビン)は、明るさ(照度:ルクス:lx)との組み合わせで印象が変わることが明らかとなっています。「うっとうしい梅雨を照明で撃退」の記事でご紹介しているように、白色光ほど高照度の方が快適で、電球のような暖色光ほど低照度の方が快適になります。
下図は、色温度と照度の関係による雰囲気を表しますが、右上のオフィスのような「働く光」に多い白い光では、350ルクス以上ないと快適に感じないこと がわかります。また、住宅で大切な「くつろぎの光」では、電球色が用いられますが、白熱電球の色温度、約2800K(ケルビン)で見ると、 100~300ルクス程度が快適な範囲となります。
図1.クルーゾフの快適曲線
昼間の自然光は白色の高照度で上から降り注ぎ、夕方になるほど暗くなり、夕陽のように赤っぽい光に変化します。このような自然光の変化にならうことは、心理的な快適感も得られ、また生体リズムを整える上でも有効です。
次の頁では、「調光におすすめ 低色温度のLED電球」についてご紹介しています。