お笑いの道をひた走る! 『こんぶのぶーさん』

お待たせしました! 岡田よしたかさんの大人気シリーズ『ちくわのわーさん』『うどんのうーやん』に続く第3弾『こんぶのぶーさん』が発売されました。主人公の「ぶーさん」が、昆布界初となる(?)漫才師をめざして奮闘する爆笑必至のナンセンス絵本。お腹の皮がよじれないよう充分ご注意の上お読みください。

大笑いしながら知る、子どもの絵本の読み方

『こんぶのぶーさん』の表紙画像

今年の漫才王者は、こんぶのぶーさんに決まり……かもしれない

本の扉を開くと広がる青い海。波も穏やかで、空も晴れわたっています。すると、何やら海に不穏な動きが……「まさかウルトラ怪獣の出現か?」とドキドキすれば、現れたのはなんと特大の昆布でした。これが「こんぶのぶー」さんです。ところが、大迫力で登場したにもかかわらず、ちょっと昼寝をしたすきに乾物の昆布になってしまいます。

慌てたぶーさん、お惣菜屋さんに飛び込んで昆布巻きにしてもらいました。「えっ、なぜ?」 とつっこむ間もなく、「お惣菜」から連想したダジャレをきっかけに、漫才師を目指すというのですから、まったく訳がわかりません。でも、ぶーさんは本気です。早速、相方を探すためにオーデションを開くのですが、なかなか息の合った相方は見つかりません。漫才師への道は厳しいのです。さて、ぶーさんは、ピッタリの相方を見つけてデビューできるのでしょうか?

大人の方たちからは「え~、まさか~、ありえないお話だ~」という声が聞こえてきそうですね。まあまあ、そうおっしゃらずに、もうしばらくお付き合いください。なぜならこの作品は、子どもたちにとっては、あながち「ありえない展開」でもなさそうなのです。

と申しますのも、子どもたちは、大人とは違う独特の読み方で絵本を楽しむからです。例えば「ままごと遊び」を思い浮かべていただけるとわかりやすいのですが、「ままごと」では、幼い子がすっかりお父さんやお母さんになりきって、日常の世界と空想の世界を行ったり来たりして遊んでいますね。絵本も同じです。子どもたちは、日常と絵本の世界の境目を自由に行き来して空想を楽しんでいるようです。それは、大人がファンタジーを読む時と似ています。ですから、この作品は、大人の見方だけで評価せず、ぜひ子どもの目線で一緒に楽しんでみてください。

最後にもう1つ、みなさんにお願いがあります。このお話は、シリーズ前作同様関西弁で書かれています。でも、「読みにくいかも?」と心配する必要はありません。大きな声で元気よく読み聞かせてあげて下さい。少々ヘンテコリンな関西弁もまた、子どもたちに大ウケいたします。それは、ガイドが実証済みです(笑)。

【書籍データ】
岡田よしたか:作
価格:1029円
発売日:2013/3/25
出版社:ブロンズ新社
推奨年齢:4歳くらいから


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