主寝室とトイレが隣接していれば不眠解消につながる
洗面室とトイレが一体になったサニタリールーム
トイレは、夜中に尿意で目覚め、寝ぼけ眼で用を足しにいくとき、リビングやダイニングを通ってトイレにたどりつくようであれば、用を終えて主寝室にもどるまでに、完全に眠気が飛んでしまい、すぐには寝つけなくなるという状況に陥ってしまいます。
これは寝室のようなプライベートスペースからリビング・ダイニングのようなパブリックスペースに移動するとき、人は意識しなくても緊張してしまうからなのです。しかも、暗い中で家具などにぶつからないように、たいていの場合灯りをつけるので、その明るさで覚醒してしまうからなのです。不眠で悩む人が増える中、主寝室とトイレが隣接している(できればウォークスルーできる)安眠できる間取りは、多くの人に望まれているのではないでしょうか。
先述のようにトイレだけではなく、洗面室、浴室も主寝室に隣接させるというのであれば、それらのサニタリーが一体となった空間のほうが暮らしやすいといえるでしょう。ビジネスホテルや賃貸ワンルームの悪しきイメージが影響してトイレは独立していることを必須とする人が多いのですが、昨今のサニタリーはリラクゼーション空間としてゆとりと洗練されたデザインが増えてきました。一人・二人家族であれば是非取り入れたい配置といえます。特に夜中に何度もトイレに起きる、寝つきが悪いという悩みを持つシニアには是非おすすめしたい配置です。
また、一般的には寝室にあるクローゼットは洗面室にあったほうが何かと便利なのです。その理由は次ページでご説明します。