マンション物件選びのポイント/マンションの間取り

誰も教えてくれない間取りの見方9. 部屋の配置(2)

前回の「誰も教えてくれない間取りの見方8. 部屋の配置(1)」に引き続き、部屋の配置ついてお話しします。自宅で一番長い時間使う部屋である寝室を中心に、暮らしやすい部屋の位置を考えてみましょう。自分の暮らしに合った部屋の配置を具体的にイメージしてみてください。

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

「誰も教えてくれない間取りの見方8. 部屋の配置(1)」
 

主寝室とトイレが隣接していれば不眠解消につながる

寝室に隣接されている、洗面室とトイレが一体になったサニタリールーム

洗面室とトイレが一体になったサニタリールーム

トイレは、夜中に尿意で目覚め、寝ぼけ眼で用を足しにいくとき、リビングやダイニングを通ってトイレにたどりつくようであれば、用を終えて主寝室にもどるまでに、完全に眠気が飛んでしまい、すぐには寝つけなくなるという状況に陥ってしまいます。

これは寝室のようなプライベートスペースからリビング・ダイニングのようなパブリックスペースに移動するとき、人は意識しなくても緊張してしまうからなのです。しかも、暗い中で家具などにぶつからないように、たいていの場合灯りをつけるので、その明るさで覚醒してしまうからなのです。不眠で悩む人が増える中、主寝室とトイレが隣接している(できればウォークスルーできる)安眠できる間取りは、多くの人に望まれているのではないでしょうか。

先述のようにトイレだけではなく、洗面室、浴室も主寝室に隣接させるというのであれば、それらのサニタリーが一体となった空間のほうが暮らしやすいといえるでしょう。ビジネスホテルや賃貸ワンルームの悪しきイメージが影響してトイレは独立していることを必須とする人が多いのですが、昨今のサニタリーはリラクゼーション空間としてゆとりと洗練されたデザインが増えてきました。一人・二人家族であれば是非取り入れたい配置といえます。特に夜中に何度もトイレに起きる、寝つきが悪いという悩みを持つシニアには是非おすすめしたい配置です。

また、一般的には寝室にあるクローゼットは洗面室にあったほうが何かと便利なのです。その理由は次ページでご説明します。

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