自賠責保険は加入が義務付けられている強制保険です。しかし保険金額は限られており、相手をケガさせた場合には最高120万円しか支払われません。不測の事態に備えるためにも任意保険が必要なのです。

もっとも損害が大きい対人賠償の加入率は40.5%

原動機付き自転車であっても人を巻き込めば大きな被害を与えてしまいます。自分のケガも心配ですが、まずは被害者救済を第一に考えます。

自分のケガも心配ですが、まずは被害者救済を第一に考えましょう

自動車保険の参考純率・基準料率の算出・提供などを行う「損害保険料率算出機構」では、会員保険会社のデータをもとに損害調査を行いホームページ上で公開しています。

同機構が例年公開しているディスクロージャーでバイク保険の正確な実態を知ることが可能です。

■損害保険料率算出機構 自動車保険の概況(平成24年度より)
二輪車の任意保険
  • 対人賠償 40.5%
  • 対物賠償 40.6%
  • 搭乗者傷害 31.5%
  • 車両 0.7%
自賠責保険+任意保険で万が一に備えているバイクは全体の約40%。半分以上は任意保険に加入せずに走行していることになります(共済を除く)。

これは歩行者、車のドライバーからすれば脅威です。万が一、こちらが大けがで莫大な損害をこうむっても、相手が保険金を用意できなければ賠償金を得るまでに大変な労力を要します。

「バイクなら大丈夫」は大きな間違い

「バイクはすぐに人をよけられるから大丈夫」「少しぐらいぶつかっても大けがしない」……バイクユーザーの中にはそんなふうに思っている方もいるかもしれません。

しかし実際には事故で相手が大けがをして後遺障害が残ったり、死亡してしまったりすることも珍しくありません。相手をケガさせてしまった場合の最低限の補償として自賠責保険への加入が義務付けられています。保険金額は次の通りです。

■自賠責保険 保険金額
  • 傷害(ケガ) 最高120万円まで
  • 後遺障害 最高4000万円まで
  • 死亡 最高3000万円まで
しかし高度後遺障害を負った場合や亡くなった場合の賠償金は、とても自賠責の保険金だけではまかない切れるものではありません。そこで任意保険への加入が推奨されています。

一生を棒にふらないためにも任意保険に加入を

任意未加入のバイクユーザーが事故を起こした場合、賠償金が用意できなければ大変なことになります。手持ちの私財で支払えればいいほうで、財産が無ければ将来に渡って得られる給与などで賠償する必要があります。

さらに自分自身がケガした場合は、搭乗者傷害保険を使えないため、治療費や生活費などは全て自腹で対応しなければなりません。

最後に同じく公道を走っている普通乗用車の任意保険加入率を見てみましょう。

■損害保険料率算出機構 自動車保険の概況(平成24年度より)
自家用普通乗用車の任意保険
  • 対人賠償 81.4%
  • 対物賠償 81.3%
  • 搭乗者傷害 51.9%
  • 車両 58.2%
車はバイクの2倍の加入率であることがわかります。本質的なリスクは変わりないのですからバイクも自動車と同等に任意保険に入るべきです。


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