自転車保険は「入っていさえいれば安心」ではない

自転車が時に大きな事故を引き起こすことがあります。高額な損害賠償のニュースが流れると、他人事ではないな……と不安に感じるユーザーも多いはず。そんな人たちのために、損保各社では続々と自転車保険商品を開発、販売しています。しかし、自転車保険に入っていれば全ての補償が得られるとは言えません。

自転車保険の基本は相手と自分のケガ

「盗難」は一般的な自転車保険では補償されません!盗難保険として別口で加入するか、ほかの方法を選ぶ必要があります

「盗難」は一般的な自転車保険では補償されません!盗難保険として別口で加入するか、ほかの方法を選ぶ必要があります

一般的な自転車保険の補償内容は次のとおりです。

●相手のケガ・物損
個人賠償責任保険:1000万円~1億円

●自分のケガ
死亡・後遺障害:100万円~400万円程度
入院日額:3000円~6000円
通院日額:2000円
傷害手術保険金:入院日額の10倍~40倍

上記は一般的な補償内容ですが、保険金額や補償の有無などは、保険会社とプランにより異なります。逆に共通点を挙げるなら、ほとんどの保険会社が盗難への補償を用意していないということです。

盗難のためには別の補償が必要

万が一自転車が盗まれてしまった場合に備え、補償を受けられる制度がいくつかあります。

『自転車盗難保険』
ジャパン少額短期保険で扱う「ちゃりぽ」では盗難保険を扱っています。自転車購入後1ヵ月以内なら加入でき、1年満期か2年満期を選ぶことが可能です。「保険料は自転車価格の約7%(1年満期)」と謳い、5000円~50万円までの補償プランを選択できます。

『メーカー補償型』
ブリヂストンサイクル、パナソニック、ミヤタサイクル等には3年間盗難補償があります。万が一盗難された場合には3150円で新しい自転車を手に入れられます(電動アシスト自転車を除く)。負担も少なくメリットが大きいですが、3年補償はシティサイクルに限られているのがほとんどです。

『販売店の盗難補償』
自転車販売店も独自の盗難補償を提供。ただし補償期間は1年~2年程度であることが大半です。盗難時には同じ新車を価格の20~30%で購入できます。残りの70~80%が補償部分となりますが補償額に3万円などの上限を設けている販売店もあるので事前に確認が必要です。

盗難保険に入っていないのに盗まれた! 使える奥の手「火災保険」

賃貸住宅や持ち家で火災保険に加入している人も多いでしょう。火災保険の「家財保険」で、自転車を家財として補償される場合があります。

ただし、まずは火災保険に「家財保険」がついているかが肝要。賃貸住宅などの場合は特に確認が必要です。また家財保険がついていたとしても、「自転車を家財として認めるかどうか」「保管の仕方が条件になっているか(無条件、敷地内なら可、屋根付き車庫限定など)」などの条件を確認する必要があります。

細々とした条件は保険会社で変わりますが、もしも補償を用意していない段階で愛車を盗まれたら、火災保険を確認してみてはいかがでしょうか。

【関連記事】
自転車保険と自動車保険はなにが違う?
「自転車の事故」でどんな保険が役に立つ?
賠償額5000万円超!自転車「危険運転」の事故例3つ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。