自転車人口の増加にともない、自転車保険が注目されています。また自転車事故による高額賠償のニュースが報じられることもあります。いざという時のために自転車保険とバイク保険、それぞれの補償範囲を確認しておきましょう。

原動機付自転車と自転車の共通点と違い

「原動機」、つまりエンジンの有無でルールが変わります

「原動機」、つまりエンジンの有無でルールが変わります

「自転車」と「原動機付自転車(50ccバイク)~250cc以下のバイク」は車検が不要な点が共通しています。しかしバイクは例え50ccであっても自賠責保険(強制保険)への加入が義務づけられています。原付以上の全てのバイクは自賠責保険に加入しているため、被害者への最低限の補償がありますが自転車には一切ありません。ここが大きく異なるポイントです。

■バイクの場合
  • 50cc以上の全てのバイクは自賠責保険へ強制加入
  • 自賠責保険に加入しているバイクが事故を起こした場合、自賠責保険から保険金が支払われる。被害者が死亡したら3000万円、後遺障害時は最高4000万円が支払われる
■自転車の場合
  • そもそも自転車に自賠責保険制度はない
  • 事故を起こした場合、被害者への賠償金は自分で支払う必要がある。そのリスクをカバーするため任意保険が販売されている

自転車とバイクの任意保険の違い

保険会社や契約内容によって異なりますが、一般的な自転車保険とバイク保険(いずれも任意)の中身を比べてみましょう。

■被害者への補償
自転車保険:賠償責任保険1億円
バイク保険:対人賠償・無制限

■被害者のモノへの補償
自転車保険:賠償責任保険1億円
バイク保険:対物賠償 無制限(金額は任意設定)

■被保険者のケガ
自転車保険:傷害死亡保険金400万円、後遺障害400万円、傷害入院保険金1日6000円など
バイク保険:自損事故保険1500万円、搭乗者傷害保険500万円、無保険車傷害保険2億円、人身傷害補償3000万円

同じ2輪車であっても、バイクの事故は被害がより大きくなる傾向にあります。バイク保険のほうが手厚い補償内容なのは必然でしょう。それにともない、保険料もバイク保険のほうが倍以上高くなる傾向にあります。

自転車とバイク、両方使うならそれぞれ任意保険に加入を

自転車保険は賠償責任保険で被害者の損害を補償します。バイクにも活用できれば保険料は安く済むのですが、実際には双方の保険でカバーしあうことはできません。

自転車保険の賠償金は日常生活賠償特約、個人賠償責任保険などから支払われます。この保険にはいくつか注意事項があり、その一つとして「自動車・オートバイ等の車両等の使用または管理に起因する損害賠償責任は保険金をお支払しません」と明記されています。

またバイク保険のほうも、補償範囲は契約しているバイクのみとなるので、他に生かすことはできません。

自転車とバイクのどちらも利用するなら、それぞれの任意保険を契約しておきましょう。

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