加入が義務づけられている自賠責保険はあくまで被害者救済のための保険。例えばバイクと自転車が接触、双方大けがを負っても、自賠責保険で補償されるのは自転車に乗っていた人のケガのみです。ライダー自身を守るために任意保険は必要です。

任意保険ならライダーのケガもカバー

人身傷害補償は補償が厚い分、保険料が高くなります。搭乗者傷害は保険金額200万円から設定可能です

人身傷害補償は補償が厚い分、保険料が高くなります。搭乗者傷害は保険金額200万円から設定可能です

「自賠責保険に入っているから自分のケガでも保険金が出るよね」……こんなふうに考えているライダーは意外に多いものです。しかし実際には、自賠責保険からライダー自身のケガを補償してくれる保険金は出ません。

「大けがして会社を1カ月休んだ」「後遺障害が残り、治療費や生活費が必要になった」、このような場合でも、どこからも保険金を受け取ることはできません。そこで任意保険の出番となります。

任意保険でライダーに支払われる保険は次の4つです。
  1. 搭乗者傷害保険
  2. 人身傷害保険
  3. 自損事故
  4. 無保険車傷害
このうち1~2は、交通ルールに則って運転していた状態での事故なら支払われます。3~4は相手方との兼ね合い、事故の状況にも左右されるため解説はまたの機会に譲ります。任意のバイク保険加入時、注目すべきは「1.搭乗者傷害保険」「2.人身傷害保険」の2つです。

保険料が安く入りやすい「搭乗者傷害保険」

バイク保険を検討する人にとって、頭を悩ませるのが「搭乗者傷害」と「人身傷害」をどうするか?という点です。お金に余裕があれば両方に入るのが得策ですが……。それぞれの違いを簡単にまとめてみました。

■搭乗者傷害保険
保険金:200万円、300万円、500万円、1000万円などから選択
保険料:安めの傾向
支払われるもの:搭乗者へのケガ(部位・症例別)、死亡時、後遺障害時

■人身傷害保険
保険金:3000万円、5000万円、8000万円、1億円、無制限などから選択
保険料:高めの傾向
支払条件:搭乗者へのケガ(実費)、休業補償、精神的損害、医療機関への交通費、死亡時、後遺障害時

保険料はライダーの年齢や等級、保険金額の設定によって変わりますが、人身傷害保険よりも搭乗者傷害保険のほうが安いと思っていてよいでしょう。充実度では人身傷害ですが、安く入りたい人には搭乗者傷害が強い味方です。

大ケガしやすいバイクだから医療保険金で安心

搭乗者傷害の最大の利点は、医療保険金が支払われること。部位・症状別に支払金額は決まっています。例えば、

■骨折・脱臼
頭部 45万円
顔面部 15万円
下肢部 25万円

■神経・筋・腱の損傷断裂
頭部 110万円
顔面部 10万円
下肢部 15万円

……といった具合(医療保険金は保険会社により異なります)です。部位が複数個所に渡った場合、それに応じて保険金が支払われます。保険金額を200万円としていた場合であっても、その金額を超えて払われることもあるというわけです。

この補償、ライダーはもちろん、後部座席に同乗していた人も対象になります。搭乗者傷害だけとってみても、任意保険に加入していて間違いなさそうです。普段からバイクに乗るという人はぜひ任意保険への加入をオススメします。


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