学習・勉強法/小学生の勉強方法・学習習慣

速く正確なイメージで計算する方法を練習しよう(2ページ目)

幼児や低学年ではペーパーの上での計算よりも、具体物を使った方が楽に計算できます。これを応用してイメージで速く楽に計算する方法をマスターしましょう。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

イメージによる計算

そろばん

イメージ計算はそろばんに似ている

イメージによる計算とはどのようなものでしょう。例えば13-8を計算するのに13本の指を思い浮かべます。5本指を開いた手のひら2つと3本の指で13本。そこから8本の指、つまり手のひら1つと3本指を取り去ります。残りは5本指の手のひら1つ。

このような頭の中で具体物を思い浮かべて計算するのです。今の例では指で行いましたが、人によってイメージするものは違ってかまいません。おはじきでも果物でも。ピアノを習っていたらピアノの鍵盤がイメージに使えるかも知れません。

これは、そろばん学習者が使う方法と似たやり方です。そろばん玉の代わりに別のものをイメージするだけ。20までのイメージ計算ができたら、足し算引き算は間違うことなく楽々暗算が可能です。

かけ算わり算は小学2年生以降ですが、これもイメージできれば幼稚園児でもできなくはありません。

かけ算は、たて×よこの形に並べた具体物のイメージです。ボーリングのピンを5列3段に並べたらイメージの中で15本とわかります。かけ算をこのようにイメージすることは、面積や約数倍数など様々な概念に展開できる、すぐれた方法です。

単位や面積体積で苦労する生徒も多いので、小さい内からこうしたイメージに慣れていると、計算方法と実物感覚がうまくフィットしてすんなりと理解できるはずです。

ペーパーで計算練習をひたすら行うよりも、具体物でイメージする力を養う方が、速くて楽な計算力を身につけることができるのではないでしょうか。
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