そのためにも、ムードは大事。今回はお二人の関係が少しでも前に行ける事を祈って、ムードを出したい時にピッタリのジャズ・JAZZをおススメいたします。
あなたに、最初にお勧めするのはこの一曲です!
キエレメ・ムーチョ
有名ピアノ奏者スティーブ・キューンのCD「キエレメ・ムーチョ」より「キエレメ・ムーチョ」
このCDは全曲ラテンの名曲を有名ピアノ奏者スティーブ・キューンによるジャズピアノトリオが演奏したもの。ラテンの情熱的なテーマがエキゾチックな雰囲気を醸し出します。恋のムードを出すには、まずはお二人がリラックスする事が大切です。日常を離れて、思い切って南の楽園に相手を誘ってみてはいかがですか。そんなリゾート気分を味わわせてくれるのが五曲目「キエレメ・ムーチョ」です。
スティーブ・キューンはこの「たくさん愛して」と言う題名の甘い恋の歌を、あまりくずす事無く、ゆったりと演奏しています。ドラムとベースが刻むラテンのリズムが心地よく、ピアノの音色に浸っていると4:50の演奏があっという間に感じられる事でしょう。
この演奏にはやはりフルーティなカクテルが似あいます。ピナコラーダやモヒートでも片手に、ゆっくり音の波に身を任せてみませんか。リゾートの恋は情熱的。熱しやすく冷めやすいのも特徴です。とびきり甘くてビターなひと夏の恋も粋なものかもしれません。
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次にご紹介するのはこの一曲です!
フー・イズ・ジス・ビッチ、エニウェイ
有名ボーカル、マリーナ・ショウ 「フー・イズ・ディス・ビッチ、エニウェイ?」より「フィール・ライク・メイキン・ラブ」
この曲は女性が男性を口説く時の歌と言っても良いでしょう。ここでのマリーナ・ショウの歌い回しはあくまで辛口で、そこに洗練された大人の女を感じさせる歌唱になっています。リズムの乗りに重視し、力を抜いた抑制されたクールさがこの曲での彼女の持ち味。「フィール・ライク・メイキン・ラブ」という直接的な表現が少しも嫌らしく感じません。この「フィール・ライク・メイキン・ラブ」は、オリジナルは1974年のシンガーソングライター、ロバータ・フラックによる全米第一位に輝いた新しい時代のスタンダードで、色々な演奏家にカバーされています。マリーナ・ショウによる演奏もそうしたカバーの中の一曲ですが、オリジナルと甲乙つけがたい名演と言えます。
都会の乾いた空気の中で、人同士の深いつながりを感じていたい二人にピッタリの洗練された音楽です。
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最後にご紹介するのはこの一曲です!
ベスト・オブ・グレン・ミラー
超有名スウィングビッグバンド、グレン・ミラー楽団「ベスト・オブ・グレン・ミラー」より 「ムーンライト・セレナーデ」
グレン・ミラー楽団は、スウィングジャズの超有名ビッグバンドです。スウィングジャズは1930年代後半から1940年代中頃までが全盛で、モダンジャズ以前のジャズといえます。ジャズが大編成で主にボウルルームと呼ばれるダンスホールやホテルで踊るための音楽として使われていた華やかな時代です。この頃のジャズは文字通り体を動かすためのもの。つまりは、恋人たちの音楽だったのです。こんなゴージャスなバンドで踊っていた当時の若者がうらましい限りですね。
このCDの一曲目「ムーンライト・セレナーデ」はそのスウィングジャズを代表するグレン・ミラー楽団の中でも、今でも世界中で愛されているロングセラーの名曲です。あなたも一度はどこかで耳にした事があるはずです。
この曲は、出だしからノスタルジックでゴージャスなサウンドに包まれ、聴いている我々を一瞬にして1940年代のダンスホールへと誘います。漆黒の空に浮かぶ大きな月からの黄金の光が、二人の頭上にゆっくりとふりそそぐかのようなテーマが心地よく、きっとお二人のムードを盛り上げてくれます。
曲の出だしはトランペットセクションがミュートでのソフトな掛けあいで、クラリネット主導のサックスセクションの美しさが強調されます。後半に入り、再度魅惑的なテーマが現れると、今度はトランペットセクションはミュートを外し、フルボリュームで演奏されます。この大編成の楽団の演奏が、少しもうるさく感じないほどこの曲のメロディの魔力に浸りきってしまいます。
この曲をバックにお二人でダンスをしてみてはいかがですか。お二人の関係が一歩でも二歩でも進んだものになる事請け合いです。恋に時代は関係ありません。いつの世になっても恋する二人のムードを盛り上げる曲は素敵ですね。
さあ、存分に楽しんでください。また次回お会いしましょう!
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