ブレ抑制型バランスファンドの留意点
●上昇局面でも上げ幅が抑えられるブレ抑制型バランスファンドの特徴はブレを抑えた運用ですから、市場の下落局面で下げ幅を抑えられる一方で、上昇局面でも上げ幅が抑えられる傾向があります。
上の表は前ページのグラフに、先進国、新興国の株式と債券、国内外のリートに分散投資するバランスファンド「eMAXIS バランス(8資産均等型)」の値動きを重ねたものです。昨年秋からの円安、株高トレンドに乗っているeMAXIS バランス(8資産均等型)にくらべるとブレ抑制型4本は上昇幅が控えめ。ちょっと物足りないな、と思う人もいるでしょう。
●コストが高め
ブレ抑制型バランスファンドはプロが運用すること、ヘッジファンドや為替ヘッジを組入れることなどにより高コストになりがちです。たとえばコア投資戦略ファンド(成長型)(安定型)の信託報酬は1.449%~1.93035%程度となっています。購入手数料も加えるとかなりの負担になることは留意しておきましょう。トレンド・アロケーション・オープンは為替ヘッジなどの手法をとらないということもあり良心的なコスト設定といえます。
「やっぱり取れるときには大きく取りたい」「自分でもっと低コストに運用したい」と思う人は、バランスファンドでもeMAXIS バランスや世界経済インデックスファンドのような市場平均並みのリスクを取る低コストタイプを検討するとよいしょう。また、1本ずつファンドを組み合わせて自分なりに保有比率を調節してみるのもおすすめです。
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