男女差や年齢による差は?

男女差と年齢差

年収の男女差と年齢差※単位:万円

理学療法士の年収に関して、平成24年度の集計結果をみていくと、40代後半ぐらいから男女差に大きな開きが出てきています。これは、この年齢層あたりから管理職等に就く方々が増えるものの、圧倒的に男性の管理職が多いことが要因として考えられます。なお、60代で男女差が大きく逆転しているのは、統計対象者が少ないという理由が考えられます。
とはいえ、私の周囲では男女の性別差で給与や年収に差があると言う話はあまり聞いたことがありません。国家資格取得者というのは共通であり、女性視点で考えると、その点の心配はさほど心配ないように感じています。

ではこの数字どおりに、今後、理学療法士を目指す方々も年齢に応じた年収を得られるかというと、なかなか難しいかもしれません。その理由は、理学療法士の給与水準は、需要と供給のバランス、そして、日本経済に大きく依存しているためです。

理学療法士を目指す方へ。シビアな現実

今の40代以上の方々が理学療法士になった時期は、バブル期の好景気に向かって日本経済上げ潮時代でした。世間一般と同様、医療職の給料も高水準となっていました。加えて、その当時は、理学療法士という存在そのものが少ない時代。病院のリハビリテーション算定料も高く、現在のように医学的リハビリテーションに日数の制限がなかったため、どこの病院も理学療法士を欲しがったのです。新卒といえど、人員確保のために高待遇で迎え入れる環境が下地としてあった点は無視できない事実です。

しかし、現在はどうでしょうか?景気の変動に医療費の増大。加えて、平成24年度理学療法士国家試験合格者はついに10,000人を超え、10,104人に達しました。20年前は1,000人前後の合格者数だったことを考えると、驚異的な増加です。

超高齢化社会に突入し、リハビリテーションの必要性が増したという背景もありますが、ここまで新卒の人数が多くなると、当然、採用側も無理に条件を高くする必要はなくなります。
その結果が、年代別の年収差が大きく開いている要因のひとつです。スタートの時点で、すでに昔とは違うことがご理解いただけましたでしょうか?

今後の給与水準はどうなるのかについては、理学療法士の年収と給料 ~今後の見通し~でご案内します。

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