山菜摘みは、放射性物質にも注意が必要

フキノトウ

フキノトウとハシリドコロを見間違えて食中毒になることも。

東日本大震災以降、市場に出回る農産物については、農林水産省は各都道府県と連携・協力し、放射性物質の検査が行われています。タケノコやタラノメ、ワラビ、フキノトウ等の山菜についても検査が行われていますが、自分で採取する場合には、自主的に検査をすることは費用も高く、実際難しいことです。
 
農林水産省では、国や県のホームページ等により、山菜の検査結果や森林に関する情報が出ていますので、 山菜を採っても良い場所かどうか確認をしておきましょう。一部森林では空間の放射線量が高いため、不必要な森林への立ち入りを控えるように呼びかけられている地域がありますから、そういった場所では山菜の採取をしないようにしましょう。

100%安全と言えるものはない

私たちのご先祖様は、古くは野草を摘んだり、生業とまではいかなくても家の庭や畑で野菜を育てて食べるというように、暮らしの中で食べ物を育てたりする中で、安全に食べられる種類や時期、食べ方を見極める知識が身についていたのでしょう。

この世に、100%安全と言い切れる食べ物はありません。できるだけ100%に近づけるように、私たちの手元に届くまで、生産や流通に関わる人たちはその課程で安全を確保するように規制を設け、管理されています。

私たち消費者も、食べ物をうけとった時から、安全を確保する必要があるのですが、お金を出して食べ物を買える便利な時代になると、自分で見極めるための知識や術を受け継いでいくことが難しくなりました。

近年は、食育活動や、環境活動の一環で、自家菜園をしたり、野草料理などにも関心が高まっています。私たち人間が、自然の恵みを感じつつ暮らすこととたいへんよいことだと思うのですが、食べられるものかどうかを見極め、適切な処理の方法をきちんと身につけてから実践しないと、危険なこともあるのです。

ガイドは、不真面目な生徒で休み休みながらですが、食べられる野草等を勉強する会で、植物の生態や食べ方を学んでいます。採集にでかける時は、必ず先生が見間違いやすい毒草との違いを優先的に教えてくださいます。また食べ頃の時期や、アクの抜き方等なども学びます。

一人で摘む時は、何度も先生と一緒に確認しながら摘んだ経験があり、明らかに間違えないようなものしか摘みません。またナイフなどで一度にザザっと刈り取るのではなく、1本1本確かめながら手で摘みます。これは絶滅しそうな希少な品種のものもあるため不必要に摘んで命を絶たせないためでもあり、また毒草が混ざらないようにするためでもあります。

このように、自然と付き合うには、それなりの心構えや知識が必要です。よく知らないうちは、決して一人で摘まず、専門家に教えてもらうこと、また人様に摘んだものを分けたりしないようにしましょう。

下記のサイト等には、他にも間違いやすい身近な植物について、写真で違いを比較するなど、詳しく紹介されていますので、ご参考になさってください。

参考/
・有毒植物による食中毒に注意しましょう(厚生労働省)
自然毒のリスクプロファイル(厚生労働省)
毒キノコによる食中毒に注意しましょう(厚生労働省)
山菜採取にあたっての留意点(林野庁)
・身近にある有毒植物(東京都福祉保健局)

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項