あの映画にも使われた図書館に見どころが集結
この建物の中にケルズの書の展示とロングルームがある
アイルランドのもっとも古い本20万冊が所蔵されているロングルームの内部は写真撮影禁止で、「写真を撮りたかった」という声もよく聞きますが、図書館の中はほかにも見どころがたくさんありますので、ここは図書館内をじっくり見ることに徹しましょう。
アイルランドの歴史を語る品々とは
以前「アイルランドの2大モチーフ」の記事でもご紹介しましたが、旧図書館「ロングルーム」にはアイルランドの国章のモデルにもなったアイルランド最古のハープ「ブライアン・ボルーのハープ」もあります。オーク材と柳の木でできたコロンとした独特のフォルムのハープを間近で見られるのですが、こちらもとても素敵です。そのほか、イギリスの支配を終わらせるためにアイルランドの独立を訴えた武装蜂起「イースター蜂起」の際に、ダブリンの中央郵便局でパトリック・ピアーズが読みあげた宣言のフライヤーなどもあります。こちらも、残っているものがかなり少ないと言われ、アイルランドの歴史を語る貴重な資料のひとつとなっています。
この図書館の見た目的なアクセントにもなっているのが、書庫の本棚の横に整然と並んでいるトリニティカレッジに関連した人物の胸像です。中には卒業生ジョナサン・スウィフトのものもあり、これはトリニティカレッジのホームページでも”the finest bust in the collection”(もっともよくできた胸像)と明記されているだけあって人気があります。
このように、アイルランドの文化や歴史を語る品々が展示されているロングルームは、ケルズの書と合わせて必見です。
次のページではトリニティカレッジのその他の見どころをご紹介します。