アイドルソングっぽくない、かっこいい曲調
グループ初となるオリコン週間シングルチャート1位を記録した、ターニングポイントとともいえる曲です。下積み時代の長いAKBですが、この曲を入口として新規のファンを増やし、グループの人気を押し上げた歴史があります。
アイドル曲っぽくないかっこいい系の曲調と、勇気をもらえる前向きな歌詞は、アイドルに興味がない人でも聞きやすいと思います。
■楽曲
「ふつう、こういったかっこいい曲は男性グループが歌う。アイドルが歌うにはもったいない。それくらいいい曲」
と関係者がインタビューで答えていてなるほどなと思ったのを覚えています。
大人数グループの長所を生かして、サビでは何人もの声を重ね厚みのある歌声となっています。
主要メンバーの声質が比較的低めで、こういった歌に合っていた、という意見もあります。
■歌詞
どんなに大きな川だって、必ず向こう岸はある。
川は、不安・障害の比喩です。
暗くて深い、どこまで続くかわからない闇。
だけど「必ず希望はある。だから信じて前に進もう」というメッセージが込められています。
秋元康氏は、過去に美空ひばりの「川の流れのように」で、人生の無情を受け入れるという歌詞を書きました。
RIVERは、その流れに逆らおう・立ち向かおうというまったく逆の意味の歌詞になっています。
秋元康氏にとって、「川」というモチーフはなにか特別な意味がこめられているのかもしれません。