子育て/3歳までにやってあげたい大切なこと

1歳半~3歳:アタッチメントを広げていく時期(2ページ目)

人生の始まりの3年間は、その子の一生の土台ができる時期。ここでは、3歳までの子育てで知っておきたい子育て心理学「アタッチメント」について、年齢ごとのポイントをご紹介します。ここでは、1歳半~3歳の子のアタッチメントについてです。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

1歳半は成長の節目の時期

外の世界へどんどん出していこう

外の世界へどんどん出していこう

私達自身も、母子密着型の育児で育てられた世代。だから、「子どもは1歳半から外に目を向けられる」と言われても、「ホント?」と疑いたくなるのが正直なところ。

でも、別の視点から見ると、1歳半というのが、成長の節目になっているということが分かります。

1歳半を過ぎると、ほとんどの子が歩き出します。そしてもう少し経つと、今度はおしゃべりが始まりますね。
  • 歩きはじめる→自らの足で動いて、色々な冒険をしたくなります
  • 話しはじめる→色々な人とおしゃべりをしたくなります
そうなのです。それまでは、ママとパパオンリーだった子ども達も、1歳半頃から、着々と外に興味を向けていく術を身につけていくのです。

1歳半を過ぎると、アタッチメントが外へ広がりやすくなるのも、そんな体の成長と合致しているのですね。だから、この時期、お子さんが外へ好奇心を持ち出したら、どんどん連れ出してあげるのがおすすめです。


子どもが外に世界を広げても、ママとのアタッチメントは減るものではない

とは言え、前述したように、日本は母子密着型の育児。1歳半から外へ、なんて言われても、ママ的には気持ちが追いつかないこともあるでしょう。

でも、子どもがアタッチメントを外に広げたからといって、そのことでママとのアタッチメントが減ってしまうわけではありません。前ページで書いたように、子どもは、アタッチメントをする人それぞれに1つずつのケーキを膨らませているからです。

だから、アタッチメントを広げるのに適しているこの時期は、子どものためにも、そして、ママ自身のためにも、行動範囲を広げていくのがおすすめです。

なお、ここでご紹介した年齢はあくまで目安です。生まれ持った性格を大事に受け入れ、その子にあった世界の広げ方をしていってあげてください。


■参考図書

 

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「たまにはおじいちゃんおばあちゃんを頼ってみよう」
「ヘリコプターペアレントにならないために:前編」
「ヘリコプターペアレントにならないために:後編」
「アタッチメントは大事、でもどれくらい大事なの?」

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