アロマテラピーと不妊治療との関わり
女性ホルモンの分泌(排卵など)も脳から指令が出されます。そこで、ホルモン分泌の根本となっている脳からの指令が正常に出されるよう、「脳」に直接アプローチすることがホルモンバランスを改善するうえで、アロマは有効な方法といえます。
女性ホルモンと関係ある精油
■イランイランうっとりするような甘美で温かみのあるセクシーな香りで知られるイランイランは、低下した女性ホルモンの分泌を促しバランスを整える効果があります。また、不安を取り除き安心感や受容感を与えてくれ、喜びの感情をもたらせる香りなので、月経前後の憂うつな気分のときにもおすすめです。
■ゼラニウム
濃厚でやさしく甘いバラのような香りのゼラニウムには、血流改善作用などがあるためマッサージオイルとして使われます。ホルモン分泌の調整作用があり、すべてのバランスを整え月経不順や更年期障害に特に有効な精油の1つです。
■ローズ
高価な精油の一つですが、落ち込んだ気持ちを癒す鎮静作用とショックを受けて心が深く傷ついた時に役立つ精油です。月経不順、月経痛、PMS(月経前症候群)など婦人科系の症状の改善に代表的な精油。
■クラリセージ
スクラレオールという女性ホルモン様の物質や鎮痛効果の高い酢酸リナリルを含んでいるので、子宮収縮の痛みや精神的なイライラを和らげてくれます。生理痛やPMSなどの不快感のある下腹部などのマッサージにもおすすめです。通経作用があるので、受精前後~妊娠初期には使用は禁忌です。
アロマテラピーの使用方法
■普段のお風呂をアロマバスへ- クラリセージ:1滴
- ゼラニウム:2滴
■低温期~排卵日前までフットバス、半身浴、アロマバス
- ジンジャー:2滴
- オレンジ:2滴
- クラリセージ:2滴
- バスソルト:大さじ1杯
■タイミング療法、受精時期の芳香療法
- イランイラン:1滴
- ベルガモット:2滴
- ジンジャー:2滴
- ローマンカモマイル:2滴
■アロママッサージ
- マジョラム:2滴
- カモマイルローマン:2滴
- キャリアオイル:10ml
アロママッサージは自分のお腹やお尻の冷えがわかり、手っ取り早く出来る手当て法です。自分の身体をいたわるようにどこに子宮があるか、どこに卵巣があるかを想像しながらマッサージしてみてください。