映画/映画関連情報

ケンカあり、スポーツあり、タイプ別青春映画BEST10!(3ページ目)

日本アカデミー賞が『桐島、部活やめるってよ』に決定して、2012年度の日本の映画賞も落ち着きましたね。『桐島、部活やめるってよ』は青春映画なので、今回は日本の青春映画を振り返ってみようと思います。自分の青春と重ね合わせて、ノスタルジーにひたったり、「バカだったなあ」と笑えたりするのが青春映画の醍醐味! ではいってみましょう!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド


文化系(および理数系)男子&女子が大活躍!


青春とは退屈だったり、面倒くさかったりするもので。そんな気持ちをふんわりと表しているのが文化部や理数系の男女たち。女子高の独特の世界があったり、音楽やロボットへの情熱があったり……。十代の心は笑ったり泣いたり怒ったりしながら、揺れているのです。


『櫻の園』(1990年度作品)
毎年創立記念日にチェーホフの舞台劇「櫻の園」を上演する演劇部。当日、部長の由布子(中嶋ひろ子)がパーマをかけてきたり、紀子(つみきみほ)は喫煙をしたり、これまでと違う、そんな小さな違いと予測できない出来事がきっかけになり、上演前の演劇部女子たちの心にさざ波が押し寄せる……。繊細で揺れ動く年ごろの女生徒たちの心をしっかり掴んだ女子高青春映画。上演2時間前の限られた時間の中、本番前に浮足立つ女生徒たちの会話、行動は生々しく、女子高という独特な世界観を見事に表現。2008年、本作と同じ中原監督でリメイクされましたが、あえて90年度版をオススメ!

監督:中原俊
出演:中島ひろ子、つみきみほ、白島靖代、梶原阿貴、三野輪有紀、白石美樹、後藤宙美、いせり恵ほか


『ロボコン』(2003年度作品)
高等専門学校の生徒・里美(長澤まさみ)は、一カ月の居残り授業を受ける羽目になりますが、教師から「ロボット部に入り、ロボットコンテストに出場したら居残りはしなくていい」と言われ、入部することに。ところがロボット部はたった3人の変人クラブだった……。理数系の甲子園と言われる「高専ロボコン」での優勝を目指して奮闘する個性的な部員たちの魅力とロボコンのスリルが満喫できる快作!長澤まさみの初主演映画でもあり、キュートな魅力を炸裂させています。また小栗旬がインテリ高校生を好演。

監督:古厩智之
出演:長澤まさみ、小栗旬、伊藤淳史、塚本高史、鈴木一真、須藤理彩、うじきつよしほか


『スウィングガールズ』(2004年度作品)
東北地方の高校。数学の補修をサボる目的で、高校野球予選の応援団にお弁当を届けに行った女子たち(上野樹里・貫地谷しおりほか)だったけど、お弁当は腐ってしまい、ブラスバンド部は腹痛に! 難を逃れた拓雄(平岡祐太)は、お弁当を運んだ女子たちとブラスバンドを結成。大会を目指すのですが……。面倒くさがり屋の女子たちがブーブー言いながらもブラバンの楽しさに目覚め、かつてない情熱を注ぐようになる姿を笑いたっぷりに描いていて爽快です。上野樹里は、この映画をきっかけに人気女優に。演奏シーンは吹き替えナシ! 生徒役の俳優たちが4カ月猛特訓して演奏しました。

監督:矢口史靖
出演:上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、豊島由佳梨、平岡祐太、竹中直人、白石美帆、小日向文世、渡辺えり子、谷啓ほか


次のページでは傑作卓球映画などをピックアップ!

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます