医療保険/がん保険の基礎を学ぼう

終身型がん保険のメリット・デメリット(2ページ目)

死亡保険でも医療保険でも保障期間は長いに越したことはありませんが、必ずしも加入するべき保険が保障期間の長い保険とは限りません。がん保険においては他の保険とは異なる事情もあります。そこで、がんの特徴を踏まえて終身型がん保険のメリット・デメリットをみていきましょう。

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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終身型がん保険のメリット・デメリット

メリット・デメリットはよく確認しておきたい

メリット・デメリットはよく確認しておきたい

がんへの備えをしたい人にとって、がん保険はとても頼りになる存在です。保障(保険)期間が終身であれば尚更ですが、終身型のがん保険にはメリットだけでなくデメリットもあります。簡単にですが確認しておきましょう。

■終身型がん保険のメリット
  • 保険期間が一定期間(定期)のがん保険に比べると加入している安心感は全然違います。
  • 加入後がんになったとしても終身で保障してもられます。
  • 更新型のがん保険と比べると、トータルで支払う保険料はかなり少なくて済みます。
  • 保険料払込期間が終身で払込免除特約が付いている場合、早い段階で免除に該当すると、結果としてかなりの額を免除してもらえることになります。
■終身型がん保険のデメリット
  • 更新型等のがん保険と比べると当初の月々保険料は高めになります。
  • がん保険によってはがん診断給付金の受取りが1回のみの場合もあります。この場合、受取ってしまうと保障は終わってしまうので、終身である必要性は高くありません。
  • 新しいタイプのがん保険が登場して加入し直すようなことがあると、結果としてそれまでに払っていた保険料が割高となってしまいます。
例えば10年後にがん保険Aを解約してがん保険Bに加入するなら、がん保険Aは終身型である必要がなく、保険期間10年のがん保険に加入していた方が、保険料的にはかなりお得な結果になります。ただ、将来を予測することは難しいので、その時その時で最適だと思う選択をしていくしかありません。

また、前のページでも触れましたが、がん治療は80歳代半ばから下がり始めます。このことから、医療保険等に比べたら何が何でも終身型に拘る必要はなく、終身型に加入していても、80歳代半ばで解約する選択もあるのかもしれません。
自分なりのメリット・デメリットを整理し、最も安心できる備えをしておきましょう。


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