熱帯魚飼育が初めての人におすすめのベスト3は?
- 水質にうるさくない
- 温和な性格で協調性が高い
- 「熱帯魚」を飼育する喜びを簡単に味わえる
- その魚を入れることで、水槽全体が華やかになる
最初に飼育する魚として求められるのは、水質に対する順応性が高く、丈夫であること。また、魚同士がケンカしてボロボロになる姿を見たい人もいないと思うので、あまり争いを好まない魚種を選択するのが良いと思われます。
そして何故、「メダカ」や「金魚」ではなく、「熱帯魚」を飼育するのかということです。私を始め、多くの熱帯魚ファンは、他では味わうことのできない魅力を熱帯魚の中に見ていると思うのです。それは、今まで見たことのない派手な体色だったり、独特な習性だったり、繁殖行動の楽しさだったり……。
そんな訳で、今回ご紹介する熱帯魚は、「ああ、熱帯魚の飼育を始めて良かった」と思えるようなチョイスを心がけたつもりです。さらに、せっかく熱帯魚を飼育するのですから、熱帯魚らしい華やかな印象の水槽にしたいところです。癒しのインテリアとしても最高な物になりますよ。
それでは、主役の熱帯魚をオススメ第3位からご紹介していきましょう。
<目次>
第3位 透明な体が魅力
トランスルーセントキャットフィッシュ
この透明感を見よ!骨までしっかり透けて見える
トランスルーセントキャットフィッシュは東南アジアに生息するナマズの一種で、その特徴は何といってもこの透明な体です。ここまで透明感のある魚は他にはほとんどいません。透明な生物を飼育できること……これはアクアリストの大きな特権と言っても過言ではありません。 しかもこの魚、ただ透明感を楽しめるだけではありません。光の当たる角度によって、透明な筋肉がプリズムのような効果を生み、虹のように輝きます。実はとても多彩な色を楽しめる魚なのです。
※アクアリスト…熱帯魚などの水生動物を飼う人
特に、ろ過器等を使用して穏やかな水流を作り、沢山の水草を植え込んだ水槽にこの魚を群泳させると、透明な体越しに揺らめく水草の緑が映え、とても涼しげで爽やかな水槽になります。最初はなかなか難しいかもしれませんが、ぜひ機会があれば、水草たっぷりの水槽で飼育されてみてはどうでしょう。
■水槽には何匹か入れよう
群れで生活する魚なので、できるだけ匹数は多く入れることをお勧めします。それなりの大きさには成長しますので、水槽は45センチ以上は欲しいところです。
■ろ過器は性能の良いものを使おう
水質に対する順応性も高いですが、せっかくの魅力的な透明な体も、水槽の水が汚れて濁っていては魅力半減です。やはり油断せずに定期的な水換えを行ったり、ろ過能力に余裕のあるろ過器を使用して、飼育水の透明感を高く保つ事を意識して飼育されるのが良いのではないでしょうか。
第2位 色彩の美しさが特徴
ゴールデンハニードワーフグラミー
腹ビレを動かす仕草がとても可愛らしい
ゴールデンハニードワーフグラミーはインドに生息するハニードワーフグラミーという魚の改良品種です。明るいレモンイエローがとても美しく、繁殖期のオスはより色濃く、綺麗になります。
非常にメリハリのある泳ぎ方が特徴で、少し動いたかと思うと、ピタッと止まるような独特な泳ぎ方です。触覚のような腹ビレをひょこひょこと動かし、他個体やエサを確認するような行動が見られます。それがとりわけ可愛らしい。この種の見所です。人に対しても馴れやすいので、しっかりとエサを毎日与えているとその行動を覚えるようで、水槽に人が近づいただけでエサを要求し、集まってくるようになるはずです。
■小さめの水槽でも飼育可能
大きさも4cm程度と小型で、小さめの水槽でも十分飼育可能です。もちろん水槽の大きさに余裕があるに越したことはありません。
■水槽には一匹からでもOK
本種のような、群れる傾向が少なく単独行動をするタイプの魚でありながら、色鮮やかで小型というキャラクターはなかなか貴重です。小さめの水槽であっても数匹入れるだけで、色彩的に美しく、魚一匹ごとに個性があり愛着が持てる水槽を作り上げることができるのです。
第1位 「熱帯魚飼育を初めて良かった」と感じられる
ネオンテトラ
輝かしい赤と青 文句無しに美しい
ネオンテトラは南米のアマゾン川に生息する、熱帯魚を代表する魚種です。熱帯魚にさほど興味のない方でも、知っているのでは。
あくまで透明感のあるベタ赤の腹部と、光の反射で青とも緑ともいえない輝きをみせる背中の美しさは、誰がどう見ても美しいと感じるはずです。本種を群れで泳がせれば、それだけでカラフルで華やかな「熱帯魚」のイメージ通りの水槽ができ上がります。
そして間違いなく、「熱帯魚飼育を初めて良かった」と感じていただけるはずです。
また、よほど怯えていたり、体調を崩していたりしない限り、変わらず安定した美しさを見せてくれるのも本種の魅力の一つです。熱帯魚の中には、水質がその魚種によって最適ではなかったり、完全に水槽の環境に馴染んでいないといった理由により、最初の頃は思ったように色が綺麗に出ず、本来の美しさを楽しむためには手間や時間がかかる魚種も多いのです。ですが本種は水槽にやって来たその日から、多少水質が最適で無かろうが、多少居心地が悪かろうが、本来の美しさに近い輝きを見せてくれるのです。飼育を始めたその日から美しい。この事実は、とても重要なことではないでしょうか。
■水槽には10匹単位で入れよう
現在流通しているもののほとんどは、東南アジアで大量に養殖されたものです。そのため価格も非常に手ごろになっており、少ない予算でも簡単に群泳を楽しむことができるでしょう。
ちなみに、本種が初めて日本に入荷したのは、今から60年以上前のこと。現在の値段にすると一匹あたり数十万円という値段が付けられていたのです。まさに高嶺の花。
■値段も手ごろで初心者におすすめ
もちろん魚本来の価値と、商業的な価値は全く比例しない訳ですが、その魚を現在では何十匹、あるいは何百匹という単位で泳がせることができるのですから、ぜひ一度、その光景を楽しんでみてはいかがでしょう。
熱帯魚飼育を始めてみよう
以上、個人的にオススメの熱帯魚を簡単にご紹介しました。今回ご紹介した魚種あたりから熱帯魚の飼育を始めると、この趣味の世界へすんなりと入っていけるのではと思います。もちろん他にも飼育しやすく、魅力的な魚種がたくさんありますので、ぜひ一度熱帯魚屋さんに足を運び、お気に入りの魚を見つけてください。
画像提供:オオツカ熱帯魚
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