住宅設計・間取り/キッチン・洗面・寝室・子供部屋の間取り

シースルー階段を利用して、大開口をつくる

日射しのよく入る大開口部が欲しいときは、高さのある窓を作ることがおすすめです。シースルー階段と窓を組み合わせる事で、より効率的な開口部が実現します。

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

開口とシースルー階段はとても仲良し

シースルー1
シンプルなシースルー階段は、大きな窓との相性が抜群(写真提供:カツデンアーキテック・以下全て)

シースルー2
カツデンアーキテックのオブジェアシリーズ
ガイド記事「もう夢じゃない、螺旋階段のある暮し」では、デザイン性の高い螺旋階段とシースルー階段を紹介しました。

今回は、シースルー階段と開口部の関係について解説します。日射しをいっぱいに取り込みたいとき、大きな開口部や天窓は不可欠です。実は大型の開口部とシースルー階段はとても相性のいい存在なのです。

シースルー階段は、リビングの吹抜け部分に設置されるケースが多くあります。吹抜け部には高さのある窓を設ければ、窓から入った光はシースルー階段を通り、リビングへ降りそそぎます。

階段があることで、外からの視線に対する目隠し効果も期待できます。写真で分るとおり、階段の下を通って窓の開閉や出入りも可能です。図面だけで見ると不便なように思えますが、これがとても快適なのです。

階段下を利用して、ちょとしたカフェスペースを

シースルー2
小ぶりな椅子とテーブルを置けば、快適なカフェスペースに
階段の下にテーブルと小椅子を置けば、ちょっとしたカフェスペースとして利用できます。また趣味の自転車を置く場所にもなります。階段下のスペースを利用して、新たなコーナーを作りだすことも可能なのです。

ただし、階段の踏み板に頭をぶつける心配もありますから、注意が必要な場合は階段下に観葉植物などを置くとよいでしょう。

踏み板にガラスなどの透明な材料を使ったタイプは、光の透過効果をさらに期待できます。こうしたシャープなデザインは鉄製階段でしか実現できないものです。

次のページで、螺旋階段を使って天窓の光を取り入れる工夫を紹介します。
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