開口とシースルー階段はとても仲良し
シンプルなシースルー階段は、大きな窓との相性が抜群(写真提供:カツデンアーキテック・以下全て) |
カツデンアーキテックのオブジェアシリーズ |
今回は、シースルー階段と開口部の関係について解説します。日射しをいっぱいに取り込みたいとき、大きな開口部や天窓は不可欠です。実は大型の開口部とシースルー階段はとても相性のいい存在なのです。
シースルー階段は、リビングの吹抜け部分に設置されるケースが多くあります。吹抜け部には高さのある窓を設ければ、窓から入った光はシースルー階段を通り、リビングへ降りそそぎます。
階段があることで、外からの視線に対する目隠し効果も期待できます。写真で分るとおり、階段の下を通って窓の開閉や出入りも可能です。図面だけで見ると不便なように思えますが、これがとても快適なのです。
階段下を利用して、ちょとしたカフェスペースを
小ぶりな椅子とテーブルを置けば、快適なカフェスペースに |
ただし、階段の踏み板に頭をぶつける心配もありますから、注意が必要な場合は階段下に観葉植物などを置くとよいでしょう。
踏み板にガラスなどの透明な材料を使ったタイプは、光の透過効果をさらに期待できます。こうしたシャープなデザインは鉄製階段でしか実現できないものです。
次のページで、螺旋階段を使って天窓の光を取り入れる工夫を紹介します。