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スタンドひとつで、自分の居場所づくり(2ページ目)

プライベートなスペースづくりの手段は、壁やパーティションだけではありません。部分照明を利用して、自分の居場所づくりを考えましょう。

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

光の色が変わる!最先端のLEDスタンド

Leaf
リーフライトは、注目の若手デザイナー、イヴ・ベアールのデザイン。面状に光が出るので、とても実用的です。省エネやリサイクルにも貢献したよく考えられた製品です。ハーマンミラージャパン

leaf
ヘッド部分の角度を変えることで、光の表情が様々に変化します
イームズの家具やアーロンチェアなどで知られるハーマンミラージャパンが発表したLDEスタンド「リーフライト」は、LEDの特性を最大限に活かした製品です。LEDスタンドが部分照明の一部として利用される時代が来たことを感じさせました。

リーフライトの優れた点は、光の色温度を調整できることです。色温度というと難しいかもしれませんが、要は電球色から、蛍光色へと、光の色合いを変えられるのです。

この機能によって、仕事や読書には蛍光色、落ち着いた時間を過ごすには電球色というように、生活シーンによって色を無段階で調節できます。照明としては初めて実現された画期的な機能です。

未来の照明が間取りを変える

照明の新技術は間取りを大きく変えていく可能性があります。例えば消費電力の少ないLED照明であれば、充電式のコードレーススタンドをつくることが出来ます。これを自由に持ち歩き、思い思いの場所にパーソナルな空間を確保することも可能になります。

さらに、液晶に変わるディスプレイとして注目されている有機ELは、照明の素材としても研究が進められています。壁面や天井に有機ELのシートを張ることで、必要な場所だけを光らせたり、情報を掲示したり、照明+ディスプレイのような器具が登場するかもしれません。

とはいえ、素朴なキャンドルの光が、空間の雰囲気を大きく変えることもあります。照明はそれだけ多彩で面白い世界です。プランニングに部分照明の考えを取り入れることで、その可能性を大きく広げることができます。

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