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夢から覚めたPS4の現実的な選択(3ページ目)

ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE)が2013年2月21日にニューヨークで開催したPlayStationMeeting 2013で発表されたPlayStation4、その反応は様々ですが、期待通りではなかったという声も多かったように思います。それは、PS4が誰もが驚くような夢のマシンではなかったからです。しかし一方で、非常に現実的に、より快適にゲームが遊べる環境を模索していました。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

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「超すげぇ、絶対買う」と言わせて欲しい

PS4の図

まだ、ハードの姿形も未発表のPS4(イラスト 橋本モチチ)

PS4は夢のマシンではありませんでした。でも、現実的に、ハッピーなゲーム環境とはどういうものであるのかを考えています。開発がしやすいことでより多くのゲームコンテンツが登場し、それらが待ち時間のストレス無く遊べ、プレイ体験を簡単に友達や、世界中のプレイヤーと共有できる。PS4の目指す方向性が実現されれば、そこにはとても楽しいゲームライフが待っていると感じられます。

しかし、今のところ、SCEのそういった提案はあまりユーザーに響いていないかもしれません。それよりは、もっと何か自分たちを驚かせるすごい発表はないのか、という声の方が大きいようです。

ゲームというのはエンターテイメントですから、驚きや感動で人を動かします。そういう意味でPS4の発表は端的に地味でした。そして、悪い意味で妥当でした。多くの人が期待していたのは「超すげぇ、絶対買う!」と言わせるような未来感のある発表だったのでしょう。6年ぶりに新しいハードとなるPS4の発表というものに対して集まる期待と、発表されたことのギャップがあったように感じます。

PS4は現実的で、地味だけど、ゲームが快適に遊べる環境を目指すという選択をしました。これからそれをユーザーにどう理解してもらうのか、どんなコンテンツで表現していくのかが重要になっていきます。まだ、発表されたばかりのPS4、今後も発売時期までに世界最大のゲームイベントElectronic Entertainment Expoなど、大きな発表の機会が控えています。続報に期待して、注目していきたいと思います。

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