流石ランチ
勉強になるお話をお伺いした後は、お得なランチ限定メニューである流石ランチ(1800円)を。内容は、小鉢2品とおそばは3種(ざるそばかひやかけそば、かけそば)から選択、最後は甘味がついてきます。おそばは、冷たいつゆを「ぶっかけ」た名物そば・ひやかけそばにします。
※ランチ限定メニュー以外に夜のメニューもいただけます
小鉢1品目は、優しい味わいでしっとりした卯の花をいただきます。器は、作家さんの手作りなのでとても趣きがあります。
小鉢2品目は、出汁がしっかり染み込んだ野菜と煮物の盛り合わせをいただきます。器は、素敵な古伊万里を使用することで食卓が華やぎます。
ひやかけそばをいただきます。まずは、透明感のある繊細で上品なかつおだしが香るお汁とともにのどごしが良く腰のあるお蕎麦をいただきます。
次は、裏ごしした梅を大根おろしにさりげなく和えたお汁にさっと溶かしていただきます。さっぱりとしたお汁にからめていただくとまたグッと味が上がり、さらに格別な味わい。お汁は、いつまでも飲んでいたいと思うほどクリアな美味しさです。
甘味は、とっておきの栃木県のいちご・女峰(にょほう)を使った手作りのいちごのムースを。しっかりした酸味と甘さが見事に調和したなめらかなムースをいただきます。この女峰(にょほう)はシャンパンと合わせると昇天してしまうほどの美味しさなんだとか。また、蕎麦とシャンパンのマリアージュをはじめて考えられたのもこちらのお店で、シャンパンを飲みながらゆっくりとお蕎麦を堪能するという時間もまたいいですね。
最後に藤田さんがいつも心にとめているお言葉を伺う機会に恵まれます。食の師匠であるフレンチのシェフが「料理は美味しすぎたらいけない」「ぱっと食べた時の一口目に食べて美味しいというものは絶対美味しくないから」と言われたそうです。「もしかしたら物足りないかもしれないというものは食べ終わった時に美味しさがある」ということに感銘を受け、その言葉を常に心にとめ、当たり前のことを当たり前にするということと美味しすぎないということを念頭に営業されているそうです。このお話にとても深いものを感じ、だからこそこの繊細でなんともいえない優しい味わいが生まれるのだなと思いました。
席数は、23席。カウンター席もありますので、お一人様でもゆっくりと楽しむことができます。ぜひ多くの方にこのお蕎麦を召し上がっていただきたいです。
■流石 本店
電話:03-3543-0404
住所:東京都中央区銀座2-13-6 東二ビル2F
アクセス:新富町駅より348m
営業時間:
11:30~14:00
17:30~24:00(L.O.23:30)
ランチ営業、夜10時以降入店可
定休日:日・祝
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