長期優良住宅/長く暮らせる家

「長期優良住宅」向くのはこんな人(2)(3ページ目)

「いいものをつくって、きちんと手入れして、長く大切に使う」というストック型社会への転換を実現するためには、住宅の長寿命化を推進することが大切。こうしたことから、平成21年6月4日に「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が施行されました。一定の基準を満たした長期優良住宅は、所管行政庁(都道府県知事又は市町村長)が認定し、税制面での優遇などを受けられます。

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド


維持管理・更新の容易性

【定義】
構造躯体に比べて耐用年数が短い内装・設備の維持管理がしやすいこと
給排水管などの点検・補修・更新がしやすい

【住宅性能評価】
維持管理対策等級(専用配管・共用配管)3
更新対策等級(共用排水管)3

【解説】
維持管理

構造内部の定期点検などがしやすことも長期優良住宅では重要(写真はイメージ、協力:エス・バイ・エル)

上記にも関わってきますが、月日とともに最もいたみやすいのが、やはり水回りのキッチンやバスルーム。排水管の老朽化だけでなく、デザインの古さも気になりやすいところです。10-20年経った後、排水管まで全部取り替えなければならないのか、見えているところだけの部材だけの取り換えでいいのかは、どれだけメンテナンスに手をかけたかが関わってきます。

特にマンションなどの集合住宅で、配管部分の専用・共用の違いによって、共用部分までは手を入れることができませんからリフォームできる範囲も異なってくるため、集合住宅の購入の際にはこうした維持管理面のチェックもしておきたいところです。

以上、もちろん劣化対策や維持管理のしさすさを高めるためには、断熱材を厚くしたり、また維持管理のしさすさを実現するためには、定期的に検査が入れるような住宅構造や家の履歴書を作成してもらうためのコストもかかります。

ですから、自分たちの世代や目先の利益だけでなく、将来は子や孫にも住み継いでもらいたい、もしくは自分たちが建てた家を他の人にも大切に住み継いでもらいたい、と思っている人に「長期優良住宅」は向いているといえるのではないでしょうか。また高性能な省エネ住宅を建てれば自然と「長期優良住宅」の省エネ性もクリアできることも多いので、、省エネ設備の補助金やフラット35Sはゲットできていて、さらに支援優遇を受けたい人にも適しています。

※上記データは記事公開時点のものです。

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