◆築15年で蛇口から赤サビの混ざった水が出てくる?!

突然ですが、皆さんは、自宅の水道水をそのまま飲めますか? 赤サビが気になったことはないでしょうか? 

水は道路の下などに埋設された水道管から自分の家の敷地内の水道管を通り、その後、家の中の給水管や給湯管を通過して、水栓金具まで運ばれてきます。この給水管や給湯管の内側にサビが発生すると、水道水(または湯)に赤サビなどが混ざってくるのです。赤サビの混じった水を飲んだからといって人体に直接影響はないと言われてはいるものの、お茶やコーヒーの味は損なわれるし、洗濯物が赤く染まることはあるようです。そして、何より気持ち悪いですよね。さらに怖いのは、腐蝕がすすむと、最悪の場合、管に穴があいて水漏れをおこし、部屋中水浸しという事態にもなりかねません。

では、給水・給湯の配管の気になる寿命はどのくらいでしょうか? 
東京都・水道局では、管の種類によっても違うし、特に耐用年数に定めはないとしながらも、『旧大蔵省の「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」では、建築附属設備として耐用年数15年としている』ことを紹介しています。給水・給湯管の洗浄を行っているメーカーでも、15~25年程度で、管の内部にかなりのサビが見られるといっています。

◆寿命の長い給水・給湯管はないの?

15年と聞いて驚いた方も多いと思いますが、実際には築10年超で配管の内側にかなりのサビが発生していたという事例も報告されています。もちろん、状況によっても給水・給湯管の寿命は違ってきますので、一概にはいえませんが、普段気にせずにいたあなたの家の配管の中で、とんでもないことが起きているかもしれないのです。

ただ、給水・給湯管の材質によって耐久年数も異なります。給水・給湯の配管として使われているのは、主に次の3種類です。あなたの家の建築時期や仕様によっても、材質は違ってきます。
(1)金属系の管 
(2)樹脂系の管 
(3)金属と樹脂の複合タイプ


(1)の金属系には、鉄や銅、ステンレスなどがあります。鉄管は昭和40年代、50年代まで使われていました。銅管は、給湯機などの機器内の給水管や、給湯管として使われています。明治時代から使われてきた鉛管は、水質基準を超える鉛が溶け出すことがあり、現在では使用禁止になっています。

(2)の樹脂系には、硬質塩化ビニール管やポリエチレン管、架橋ポリエチレン管、ポリブデン管などがあります。このうち、ポリエチレン管は主に建物への埋設引込管として多用されていますが、屋内の給水・給湯管が樹脂管の場合は、それ以外の樹脂管が主流のようです。

(3)の複合タイプは亜鉛メッキ鋼管の内部に塩化ビニールをライニングしたものや、鉄管の内外部に塩化ビニールをコーティングしたものがあります。(1)の金属系の配管より寿命が長いので、これまでの多くの住宅に使用されています。

(1)の中でサビにくいのはステンレス。(3)は、継ぎ手の部分などから赤サビが発生することが多いため、築15年程度で配管内部のサビを落とすか、(1)の鉄管と同様に、管の交換が必要になってきます。材質の面から見て、赤サビや腐蝕の心配がないのは(2)です。

◆耐久性が高くても、交換しやすくなきゃダメ!

こうして見てくると、(2)の樹脂管を採用するのがいいようですね。実際に、今新築されている家の多くには樹脂管が採用されています。しかし、樹脂管を選んだとしても、施工方法によって、築年数が経ったときのメンテナンスのしやすさが異なってくるとしたら、どうですか? 

今までは、床や壁を壊さないと給水・給湯管を交換できない施工方法が(配管の材質とは関係なく)当たり前でした。ところが最近では、建物を壊すことなく、しかも簡単に配管を交換できる施工方法があるのです。樹脂管はサビに強いといっても、永久に使えるものではありませんから、当然、長く暮らしていくうちに管を交換しなければならないときがきます。そのときに、交換のしやすい施工方法と、交換するのが大変な施工方法があるとしたら…。答えは、カンタンですよね。

では、次のページからは、配管の施工方法や、配管を交換できる画期的な施工方法についてお話をしましょう。