古都アレッポの見所
グレート・モスク。安息日である金曜日になるとスークの多くの店が休みをとり、人々はこのモスクに集合する ©牧哲雄
■アレッポ城
石橋へと続くアレッポ城のゲート ©牧哲雄
■グレート・モスク
イエスに洗礼を与えた洗礼者ヨハネの父ザカリアの墓があり、そのためローマ帝国の時代にキリスト教会が建てられた。ジャミ・ザカリーエとも呼ばれるが、これはザカリアの名前による。715年にウマイヤ朝のワリード1世がモスクに改修した。
■ハラウィア・マドラサ
グレート・モスクの前にあるマドラサ。もともと大聖堂だったが改築され、12世紀にイスラム教の高等教育機関=マドラサとなった。宗教の戒律がそのまま法となる西アジア諸国では、このようにモスクと学校が一体化していることも珍しくない。
■スーク
スークの屋根。球形のドームを並べることで、石造屋根を造り上げた
■キャラバンサライ
アラビア語でハーンと呼ばれる隊商宿。アレッポ周囲にいくつかあるが、回廊式で二階建てのハーン・アル・ワジルは特に大きくて、まるで砦のよう。商人たちのための宿泊施設だが、ラクダや馬を休ませる設備も完備している。現在は工芸品店。
■キリスト教区
19世紀、トルコによるアルメニア人弾圧から逃れてきた人々が住む地域。彼らがキリスト教徒であったことからこう呼ばれるが、アルメニア人地区ということもある。複数のキリスト教会があり、ヨーロッパの街並みを思わせる。