目的地まで迷わず直行できる、ユニークな車体デザインの地下鉄
外観も中の椅子もビビッドなオレンジ色の地下鉄は、インダストリアルデザイナーのアンッティ・ヌルメス二エミがデザインを手がけた
ヘルシンキの西端から東端までを結ぶ世界最北の地下鉄(Metro:メトロ)は、その路線図を見ての通りとってもシンプルでどこへ行くにも乗り換え不要。実際に地下を走っているのは西側の数駅区間だけで、東部では車窓から湾岸の爽やかな景色も見られます。2017年6月現在、西の衛星都市エスポー市への延伸計画も着々進行中ですが、まだ完成はしておらず、西端の終着駅は、ヘルシンキのRuoholahti(ルオホラハティ)止まりです。
シンプルなY字の路線図。観光者はふつう一直線区間上しか立ち寄る機会はないので、進行方向だけ確かめればOK
すべて各駅停車で4~5分間隔と本数が多く、カンッピ(Kamppi)や中央駅(Rautatientori)、ハカニエミ(Hakaniemi)、
マリメッコのファクトリーショップがあるヘルットニエミ(Herttoniemi)など、観光者でも立ち寄る機会の多い主要エリアを最速最短で結んでいくので、非常に効率良い移動ができます。また他国のように地下鉄=治安が悪い、というイメージも薄いので、貴重品管理など最低限のことには気を配りながらも、安心して乗車してください。
2015年2月に、中央駅とハカニエミ駅の間にあったカイサニエミ(Kaisaniemi)駅の名前がヘルシンキ大学(Helsingin yliopisto)駅へと変更になりました。更新されていない観光情報もいまだに散見されるので、お気をつけください。最新の駅名とルートは
こちらでご確認を。
街中で見かける赤いM字看板の場所が、地下鉄駅への直結通路入口
地下鉄は、トラムやバスのように車内で運転手さんから切符を買うことができないので、1回券を買いたいときは、地下ホームに続くエスカレータを降りる前に、その近辺にある券売機で切符を調達しておくのを忘れずに。
ホームでは、進行方向さえ間違えなければ目的地まで迷う心配もないので、現在駅から西側(Luoholahti方面)と東側(Mellunmäki方面またはVuosaari方面)のどちらに向かうのかを路線図で確かめてから乗車しましょう。車内では、次の停車駅の表示とアナウンスがあるので安心です。
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最終ページでは、バスの乗り方やルールについて詳しくご紹介!