ドラッカーは世界中の多くの著名人に影響を与えてきました。今回はドラッカーに影響を受けた人々や影響を受けた内容について説明したいと思います。

ユニクロ柳井社長が尊敬してやまない人

ユニクロの柳井社長は近著『現実を見よ』(PHP研究所)の中で次のように語っています。

「私が尊敬してやまないピーター・ドラッカー。(中略)商売をするようになって、ドラッカーの言葉がいかに正しかったか。それを日々、実感している。(中略)ユニクロの商品を例に出そう。いまやその代名詞ともなったフリース。これこそ(中略)ドラッカーの言葉を信じ、それを追求したことで生まれた商品である。」

企業は売上をコントロールできない

顧客は何を求めているか

顧客は何を求めているか

柳井社長はドラッカーから「企業側が何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を求めているか」を追求するのがビジネスであると教えられたと言います。

ドラッカーは『創造する経営者』(ダイヤモンド社)の中で「顧客が事業である(The Customer Is the Business)」と言いました。

企業の売上目標は本質的には意味がありません。売上を決めるのは顧客です。いくら顧客に懇願しようが、逆に顧客を恫喝しようが、顧客は自分がほしくないものは買わないのです。企業は売上自体をコントロールすることはできないのです。

ちなみに、『創造する経営者』という本のタイトルは元々「事業戦略」でした。当時は戦略という言葉が軍や選挙の用語でしかなかったため採用されませんでしたが、企業において「戦略」という言葉を使い出したのもドラッカーだったのです。

ジャック・ウェルチに「1位・2位戦略」を示唆した人

GEの元CEOであるジャック・ウェルチはCEO就任後すぐにドラッカーのもとに教えを請いに行っています。ドラッカーはジャック・ウェルチに「世界で1位か2位になるつもりの事業だけ残して、あとはすべて捨てたらどうか」とアドバイスしたと言われています。

ジャック・ウェルチは実際にドラッカーのアドバイス通りにGEを経営し、最終的にGEを大躍進させました。

ドラッカーは「事業の成功に不可欠なことは市場におけるリーダー的な地位を手に入れることであり、卓越性だけが利益をもたらす。経済的な業績は差別化の結果である。企業は必ずしも大きくなる必要はないが、常により優れたものに成長する必要がある」と言いました。