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セントパトリックス・デーの楽しみ方(3ページ目)

春の訪れを感じる3月にアイルランドで行われるイベント、セントパトリックス・デー。今回はその楽しみ方を準備篇と当日篇に分けてご紹介します。

執筆者:原 貴子


セントパトリックス・デー当日篇

パレード2

オーソドックスなマーチングバンドからカラフルな衣装を纏い踊るダンサーも

趣向を凝らしたパフォーマンスやマーチングバンドが、オコンネルストリート、トリニティカレッジ、デイムストリートなどを通過し、最終地点であるセントパトリック大聖堂まで約2.5キロの道程を行くパレード。これを一目見ようと、当日は多くの人がシティセンターに集まります。パレードを見るには、やはり見やすい場所というものがいくつかありますので、まずはそのポイントからご紹介します。

パレードを見るならココ! 2大おすすめスポット

ビル

オコンネルストリートのビルの上からパレードを見物する人の姿も

ダブリンのメインストリート・オコンネルストリートはやはり人気で、中には何らかの方法でビルの上に上がってそこから見物する人の姿も。オコンネルストリートは道も広々とした4車線のうえ、両脇の歩行スペースも比較的広いので混んでもほかの場所に比べると比較的ゆったりとしていると言えるでしょう。

オコンネルストリートをパレードの進行方向に沿って進み、トリニティカレッジを横切って少し行ったところにデイムストリートがあります。こちらは後方がゆるやかな坂道になっているので、坂の上の方に陣取ると、目の前の光景だけでなく、パレードの流れも含めて見られるという点でおすすめのスポットです。ただし歩道は狭めなので、早めに場所とりをしなければ良い場所をキープするのは厳しいかもしれません。

当日はどこであれ人でひしめき合っている状態。最近は不景気の影響で盗難やスリが多くなっているという話も聞きますので、所持品への注意はいつも以上に必要になるでしょう。

場所取りの注意点

バイク

緑ならOK? もはやセントパトリックでも何でもないものも

パレードは昼から数時間続くのですが、パレードの半ばや終了直後にほかのプランがあるという方もいるのではないでしょうか? そういった場合は、その後のプランを考慮したうえで、見物場所を決めることをおすすめします。

パレードは車道を通行止めにして行われます。基本、パレードを見るように車道側を向いた時に、自分の背後に次の目的地が位置しているように場所取りをするといいでしょう。こうすると、パレードの途中で移動するとしても道を横切る必要がないからです。次々と大掛かりな仕掛け、パフォーマンスが繰り広げられる盛大なパレードだけに、それを横切って目的地に行くというのは至難の業。GARDA(警察)が横断できるポイントを所々設けているのですが、パレード中はメインの通りはほぼ渡れないと思ってください。

ある年のセントパトリックデーでの思い出なのですが、ガイドは昼過ぎから行われるパレードを見て、その途中からからアルバイトの予定がありました。パレードも中盤に差し掛かかった頃にバイト先に向かったのですが、徒歩で15分という場所にいながらデイムストリートを横切れず、一時間以上バイト先に遅刻。そして他のスタッフも同じような目に遭い、バイト先が大混乱するということがありました。パレードを横切って目的地に到達するのはそのくらい厳しいことなので、その後の予定を考慮した上で見物するポイントを選んでくださいね。

パレードの後はやっぱりココ

パレードが終わるとパブに行って飲むというのが定番。パブのインテリアもセントパトリックスデー仕様になっています。公園で一息ついたり、当日も開いている美術館などを見てから夕方からパブに繰り出すのもいいと思います。飲むのが大好きなアイルランド人が、この日にかこつけてさらに飲むセントパトリックス・デー。この機会に一緒になって盛り上がらない手はありません。観光客にも人気のエリアでパブの多いテンプルバーのこの日の混みようは目を見張るものがあります。

また最近は、夜になるとダブリンの名所をグリーンの光でライトアップするという試みも行われているようです。いつもとひと味違う雰囲気の名所を見られるのもこの時期だけ。いろいろな場所に足を伸ばしてみるのも面白いかもしれません。

年に一度のお祭り、アイルランドのセントパトリックス・デーですが、日本では毎年表参道で行われるものがアジア最大とも言われ有名ですね。2013年は3月17日(日)10時から行われるようなので、こちらもぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
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