クラウドファンディング=チャリティーではない
日本で初めてのクラウドファンディングとして注目されているREADY FOR
その1つ、岩手県陸前高田市で被災した図書館の代わりに仮設住宅に図書室を作り、本棚や収蔵する本の購入資金の協力をよびかけた「陸前高田市の空っぽの図書室を本でいっぱいにしようプロジェクト」は大きな反響を呼び、目標金額の200万を3日目で集め、最終的には824万5千円もの資金が集まり、支援者は862人にのぼりました。
呼びかけられる企画は、被災地支援やチャリティープログラムに限らず、事業のプロジェクトやイベントの開催、スポーツ選手や研究者の支援、絵画や音楽などの作品制作、さらにはスポーツやなど個人の挑戦など、様々な分野に及びます。
なかでもユニークさが目に留まるのは、“かわいい”を皆で実現しよう!をキャッチフレーズに女性のプロジェクトに特化して支援するGREEN GIRL。ファッションと社会問題をコラボさせた雑誌の刊行や、日本茶アーティストが開催する都内のお茶会など、女性の多様な生き方を応援するユニークな企画が並んでいます。
こういった、従来には見られなかったクリエイティブな取り組みや、これから生まれる新しいものや、社会を良くすることにつながるようなプロジェクトを皆で応援することができるのもクラウドファンディングの大きな特徴です。
注意すべき点は?
女性のクリエイティブなアイディアを応援してくれるGREEN GIRL
また、資金協力を求める事業やプログラムの信頼性を心配する方もいるでしょう。協力した事業が架空のものといった危険性はないのでしょうか。現在のところ、各クラウドファンディングサイトが基準を設けて審査し、通ったものだけが掲載されているものなので、それほど心配なことはないでしょう。
クラウドファンディングは、少額の寄付をたくさんの人から募るという特徴を考えると、詐欺行為をするには、効率が良いとはいえません。また多くの場合、期限までに目標額に達成したら資金提供が実現されますので、お金を出したけれど、プロジェクトが実行されなかったということはありません。
そう考えると、資金を募る個人や団体以上に、それぞれのクラウドファンディングサイトの信頼性も確認することが大切ですね。