FR&クーペボディ&幌の希少コンパクトオープンカー
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はBMW1シリーズカブリオレ(現行)をご紹介したいと思います。前後重量配分はBMWこだわりの約50:50。「約」という注釈がつきますが、もちろん同社の「駆け抜ける歓び」は健在。2L直列4気筒エンジンは最高出力115kw(156ps)/6,400rpm、最大トルク200Nm(20.4kgm)/3,600rpm
BMWの1シリーズといえばVWゴルフ、アウディA3、プジョー308などのライバルに対して唯一FR(フロントにエンジンを搭載し後輪を駆動)を採用したプレミアムコンパクト。またハッチバックスタイルの多いカテゴリーの中、クーペモデルも用意しています。
さらに、そのクーペボディをベースにカブリオレまで登場させました。ハッチバックモデルは2011年10月に現行モデルへとモデルチェンジしましたが、2008年2月デビューのクーペと2008年3月デビューしたカブリオレは、現在も販売されている現行モデルです。
カブリオレに搭載されたエンジンは、ハッチバックの120iと同じく2L直列4気筒。そこに6ATが組み合わされます。また当時のゴルフベースのオープンカーであるイオスやプジョー308CCなどが、流行のハードルーフを採用していたのに対し、ソフトトップを選びました。
ソフトトップに使用されているファブリックは強度や遮音性の高いものが採用されています。また遮音性向上のため、一体式リヤ・ウィンドーも強化されています。ソフトトップはリモコンキーでも開くことが可能です
そもそも日本では国産車にオープンカーが少なく、ただでさえオープンカーは希少なのですが、ここまで見てきたように1シリーズカブリオレはコンパクトサイズで唯一のFRで、クーペボディベースで、しかもソフトトップであるなど他にライバルと呼べる存在がいません。
それが原稿執筆時点で見ると、最安値が153万円。2008年式/7万km/修復歴なしで、オプションの本革シート、社外HDDナビが装備された中古車です。新車時価格は434万円ですから、デビューして5年でいよいよ新車時の半額以下、約60%オフとおいしくなってきました。
先述のように日本では数が少ないため、一般的にオープンカーは中古車の値落ちがにぶいという傾向があります。加えて1シリーズカブリオレはFR&クーペボディ&幌と、このクラスでは希少性もあり、今後100万円を切るには随分かかりそう。ですから買うのは今だと思います。
希少性があるし、おいしくなってきた1シリーズカブリオレ。次ページ以降で魅力をさらに詳しく見ていきましょう。