コンパクトにまとまったマイクロ&シティー型ワイナリー
2階のショップから1階の醸造所が。お~い!
「この小さい発酵タンクはフォークリフトで持ち運びできるんです。高く上げればポンプなど使用しないで自然の重力のままに入れ替えや瓶詰ができて、自然の味わいのワインになるんです」と賢さん。なるほどマイクロワイナリーならではフットワークの軽さだ。
農楽(のら)ワイン、さてどんな味?
印象的なラベル。ノラケン(左)、ラロ・スプマンテ・アロマティコ(中)、ノラポン(右)だ。ノラポン(中)、
気になる農楽ワインの基本ラインナップは以下の通り。さらなる詳細はこちら。
●ノラ・シリーズ
メインブランド。赤と白がある。個性のはっきりしたタイプで、ハレの気分で楽しむワイン。特に白は樽発酵・樽熟成を行う。
●ノラポン・シリーズ
北海道らしさを追求したワインで北海道の食と合う、気の張らないワイン。PONはかわいいという意味。
ノラポンの赤。品種はメルローだ。柔らかい味わい
にごりタイプや透明タイプなどいろいろ。「ラロ・スプマンテ・アロマティコ」と名づけられたラブルスカ種(生食用のぶどう)を使ったアロマティック(香り高い)な仕上がりのものも。どんな料理にも広く浅く合う邪魔をしないワイン。シードル(リンゴのワイン)やポワレ(洋ナシのワイン)も予定。いずれはシャンパーニュスタイルも造る予定。
●ノラケン・シリーズ
賢さんが自由奔放に造るアバンギャルドなワイン。不定期に発売。遊び心のあるワイン群。
イカ刺しとも生臭くなく楽しめるワイン造りを!
エノテカ・リコルマでの乾杯は、ラロ2012年だ
また、メルローはまるでピノ・ノワールのように明るく軽快で優しい味わい。逆にピノ・ノワールは非常に明るい淡い色合いで熟成途中のためだろうか、アフターの苦味が印象的だ。瓶詰めが待ち遠しい。
また、昨年瓶詰めされた「ラロ・スプマンテ・アロマティコ(白)」は、きめ細かい泡とマスカットのような華やかなフルーツ香とどこかスモーキーな風味も感じられ、カジュアルながらも個性ある味わいだ。また、北海道の食に合うことも念頭に置く。たとえば代表的なイカにも合わせることができるワインだ。観光客としてはこういうポイント、とてもうれしい。
新樽からテイスティングさせてもらった白ワイン。