分譲、賃貸ともに増加する高級マンション

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昭和のバブル時(1990年前後)、それまで4万戸前後を維持していた分譲マンションの供給戸数は2.5万戸と大きく落ち込み、新築戸数だけを見れば品薄の状態となった。1994年を境にその反動が8万戸台という未曾有の供給過剰をもたらし、以来10年間続くこととなる。

当初は、郊外が中心だった供給エリアは、地価の下落とともに徐々に都心のシェアを伸ばしていった。いわゆる都心回帰現象といわれるものだ。バブル崩壊からしばらく聞かれなかった億ションも、次第にめずらしいものではなくなった。1戸12億円を超える「ザ・ハウス南麻布」が話題になったのは2003年である。

高級賃貸マンションも、3Aを中心に知る人ぞ知る存在として、情報誌やサイトに掲載されることなく、限られたマーケットで完結していた印象があった。が、六本木や赤坂を代表する大型再開発や比較的安定した都心部の賃貸住宅市場にファンドマネーが流れ込み、かつては有り得なかった丸ごと賃貸のタワーマンションなどが急増した。

積極的に情報発信される高級賃貸

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高級賃貸マンションの増加とともに、それを扱う専門不動産会社も増えたようである。いまや著名な物件を検索すれば、驚くほどたくさんのページがヒットする。いずれも、そうした仲介会社が運営するサイトだ。いまや高級賃貸市場もインターネットに比重が移りつつある。

さらなる発見は、冒頭述べた分譲マンションの賃貸化。最近では、新たな億ションが竣工するごとに、「いよいよ○○マンションが入居可能」と情報発信される。自宅用だったものが何らかの事情で引っ越せなかったのか、あるいははなから貸すつもりだったのか。いずれにせよ、この10年で高級マンションを借りるときの選択肢は一気に膨らんだ。

では、分譲マンションの住戸を借りる場合と賃貸マンションの住戸を借りる場合では、どちらが魅力的なのだろう? 一般的には分譲マンションの方がグレードが高いといわれるが、それは高級物件でもあてはまるのだろうか。