助演男優賞:演技巧者が揃い、混戦模様!
【助演男優賞候補】
アラン・アーキン『アルゴ』
ロバート・デ・ニーロ『世界にひとつのプレイブック』
フィリップ・シーモア・ホフマン『ザ・マスター』
トミー・リー・ジョーンズ『リンカーン』
クリストフ・ヴァルツ『ジャンゴ 繋がれざる者』
助演男優は圧勝ムードの人がいなくて難しい! 映画賞レースでは、フィリップ・シーモア・ホフマン、トミー・リー・ジョーンズ、クリストフ・ヴァルツが仲良く賞を分け合っている感じ。それでも映画人からの尊敬を集めるロバート・デ・ニーロが候補になっていますから、同業者が選ぶ賞ゆえ、デ・ニーロ受賞の芽もなきにしもあらず……。
助演男優賞の予想は
●本命:フィリップ・シーモア・ホフマン●対抗:トミー・リー・ジョーンズ ●大穴:ロバート・デ・ニーロ
ホフマンとジョーンズ、どっちを本命にしようか悩んだ結果、前哨戦での受賞が多いと思われるホフマンにしました。『リンカーン』は、ダニエル・デイ=ルイスに目を奪われてしまって。個人的には『アルゴ』で、コメディリリーフとして、軽妙な芝居で笑わせてくれたアラン・アーキンに受賞してほしいのですけどね。
助演女優賞:『レ・ミゼラブル』の歌姫アン・ハサウェイが有力!
【助演女優賞候補】
エイミー・アダムス『ザ・マスター』
サリー・フィールド『リンカーン』
アン・ハサウェイ『レ・ミゼラブル』
ヘレン・ハント『The Sessions』
ジャッキー・ウィーヴァー『世界にひとつのプレイブック』
各映画賞レースで圧倒的な強さを見せているのは『レ・ミゼラブル』のアン・ハサウェイ。前半と後半少ししか出番はないものの、歌に感情を乗せて悲劇的な末路をたどるファンテーヌを熱演! 観客の心をしっかり掴んで、劇場を涙の大洪水にしました。助演男優は混戦でしたが、助演女優はあっさりと決まりそうです。
助演女優賞予想
●本命:アン・ハサウェイ ●対抗:サリー・フィールド ●大穴:エイミー・アダムス
アンの対抗はサリー・フィールド。男ばかりの『リンカーン』のキャストの中でも、リンカーンの妻の複雑な心理をインパクト大の演技で見せ、さすがベテラン女優、巧い。アンに対抗できるのはサリー・フィールドしかいない。
大穴は、アカデミー会員に愛され、4回も候補になっている『ザ・マスター』のエイミー・アダムス。とはいえ、アンの受賞はほぼ鉄板ですね。
次は脚本・技術部門の予想と授賞式情報です。