会陰の場所を正確に知ろう!
産む力を最大限に発揮できるような準備を
赤ちゃんが産道から出てくる時にそこを赤ちゃんの頭とおでこで押し広げます。赤ちゃんの頭囲は32~34cmありますので、かなり伸びます。大きめのグレープフルーツが膣(産道)から出てくると思うと、なんとか産めそうな気がしてきます。
会陰切開とは?
赤ちゃんの頭囲は32~34cmですが、直径は10cmとなるという事は先ほど述べました。会陰の長さは個人差がありますが1.会陰の組織が短く硬い場合(高齢妊娠)
2.赤ちゃんの頭が大きい場合
3.吸引分娩や鉗子分娩の場合
4.赤ちゃんが仮死の場合
などの適応で会陰切開をします。切開する時は、局所麻酔をして、クーパーという医療用のハサミで肛門の方に向かって切開をします。
切開後は溶ける糸で縫合をして、退院する前日などに抜糸したり、そのまま溶ける方向で残しておく場合、二通りの処置の方法があります。椅子に座るときにひきつる、チクチクするという違和感があれば、抜糸をしてもらったほうが楽になります(詳しくは「会陰切開とは」にも書かれています)。
キャリアオイルの中でもカレンデュラオイルがおすすめ
妊娠中に会陰にオイルをたっぷりと塗布してマッサージをしておくと、会陰が柔らかく伸びやすくなります。キャリアオイル(アーモンドオイル、ホホバオイル、グレープシードオイル)が適し ていますが、将来傷になりやすい部分なので、私はカレンデュラオイルをお勧めしています。
マリーゴールド(トウキンセンカ)をアーモンドオイルに浸してエキスを出したオイルで、カロテノイドやフラボノイドの成分があり創傷の治癒促進効果がとても高いオイルと言われています。たとえ切開して縫合しても、傷の治りがよいのがカレンデュラオイルです。AMOMA、WELEDA、ニールズヤード、生活の木などアロマショップなどで購入できます。
妊娠28週から始めるのが一般的
助産院などでは、親指を膣の中に入れてマッサージする方法が一般的ですが、私が長年行っている「プレママ☆アロマ教室」やWELEDAの「プレママセミナー」では衛生面を考えて、コットンにオイルを浸けて行う方法をお伝えしています。妊婦さんの爪はネイルをしていたり、爪が長い人がいますので雑菌予防の為に、コットンにつけてマッサージする方法が良いと思います。いつやるかは、お風呂あがりに、週に2~3日程度からはじめて、臨月に入ったら毎日マッサージしましょう。マッサージの時間は2分ぐらいで大丈夫です。
最後はオイル湿布が効果的
オイルマッサージしたコットンは捨てずにオイル湿布をしよう
私の教室の事例ですと、40代でもマタニティースイミングをして、会陰マッサージをして、会陰切開なして3300gの赤ちゃんを出産された人もいます。
実際の実技は手の部分を使って講習します
マッサージだけでなく、マタニティースイミングやアクアビクスをしている生徒さんは7~8割は切開せずに出産されています。実技がある講習は「プレママ☆アロマ教室」、またはWELEDAが主催する「プレママセミナー」などでやっています。自治体や病院などの母親学級、助産院、または病院の助産師外来などで確認する事も可能なので、興味がある人は積極的に聞いてみましょう。
カレンデュラオイルの効能の出典
マイナビ出版 「医師が教えるアロマ&ハーブセラピー」
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