会陰切開って何をすること?

出産予定日を過ぎても陣痛が始まらない

会陰切開する位置はまっすぐ、斜め、横の3通りのうちいずれかになります。

「会陰」とは腟口と肛門の間の部分です。

「会陰切開」は、いよいよお誕生になるという頃、分娩台上で会陰部を切開して赤ちゃんの出口を広げる処置です。会陰切開をおこなうとお産が早く終了します。

一般的に、切開は次のような場合におこなうべきと考えられています。

  1. 会陰が伸びにくいため、赤ちゃんが出るときに裂傷が起きると思われる場合(切開の傷はきれいに縫合できるので自然裂傷より良いという考え)。
  2. 赤ちゃんに危険が迫ったり、お産が長引いたりして、自然な誕生を待っている余裕がなくなってきたとき
  3. 鉗子分娩、吸引分娩など腟内に器具を入れる医療行為をおこなう場合

2と3の理由でおこなわれる会陰切開は、安全のためにはやむを得ないことでしょう。ただもっとも多いのは1番のケースで、このメリットは疫学的に証明されているわけではありません。会陰切開以外の裂傷予防との比較も十分にされてきませんでした。

初産の人はほとんどが会陰切開を受けています

会陰切開の実施率は、医師によって大変大きな開きがあります。初産の人のほとんどにおこなう医師もいますし、1%くらいの人にしか実施していない医師もいます。その中間の人もたくさんいます。全国統計はないのですが、平均的には7~8割というところでしょうか。2人目以降の人は、半数くらいです。

わずかながら会陰切開減少の兆しも

医師によってこんなにやり方が異なると、産む方としては気になってしまいますね。ですから、情報が発達してきた今、「できれば切らないで」と希望する女性も増えてきました。

小さないくつかの調査や医療者の話を総合すると、会陰切開率は、最近、わずかながら下がる傾向にあるようです。

減少傾向の背景には、「重度の裂傷は自然裂傷よりも会陰切開をした場合の方が起きている」というデータが出るなど、近年、検証が進んできたということがあります。

WHO(世界保健機構)が出産の医療について述べている『WHOの59カ条 お産のケア実践ガイド』(農文協)では、イギリスの調査に基づき、10パーセント程度の実施率が「良い達成目標」であると書かれています。

>>会陰切開をしないと、どうなるのでしょう?