ステーショナリー・文房具/鉛筆を愉しむ

こだわりの消しゴム付き鉛筆

多くの作家や作詞家、建築家が愛用したという鉛筆「BLACKWING」。その使い心地をレポートします。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

机の上でなにかをひらめき、それを急いで書きとめようとする時、私がいつも手にするのは鉛筆。

キャップを外したり、ノックをカチッともせずとも、芯さえあればすぐに書き出すことができる。安心感があって心強い筆記具である。これは、ちょっとこだわりが味わえる鉛筆。

BLACKWING

PALOMINO  写真上の黒軸がBLACKWING、下のグレー軸がBLACWING602。 各189円



伝説の鉛筆

輸入元のWEBページによると、「BLACKWING」は1930年代から1998年まで、作家をはじめ作詞家や建築家などがアイデアを書きとめるために愛用していたという。当時の「BLACKWING」を忠実に再現して2011年に復刻された。


大人な鉛筆

タイプは「BLACKWING」という4B相当のものと、「BLACKWING 602」のB相当の2タイプがある。4Bの濃い方がボディがブラックなのでわかりやすい。そして、芯先の反対側に付いてる消しゴムが何ともいかしている。小さくミニチュア化したかような四角い消しゴムが付いている。

BLACKWING

6角軸鉛筆に平らな消しゴム。書きやすく、消しやすい形状だ。


消しゴム付き鉛筆の消しゴムというと、どれも丸いものばかり。やはり消しゴムには角があった方が断然消しやすい。この消しゴムは取り外せるようになっている。あまりの使いやすさに使い込んで減ってしまったら、中に収まっている消しゴムを繰り出して使うことができる。

BLACKWING

消しゴムは、このように引き出すと外すことができる。消しゴムが減ったら、内側から出して使うことができる



日本の消しゴムと比較すると消字性はやや劣るものの、四角いので消し心地は心地よい。せっかくのこの四角い消しゴムをより自分好みにしてみたくなりカスタマイズをしててみた。トンボ鉛筆から販売されている「モノスマート」という薄い消しゴムがある。これを「BLACKWING」の消しゴムに合うようにカッターでサイズ、そして厚みをカットして入れてみた。「モノスマート」は薄いながらもコシがあるので、こうして「BLACKWING」の鉛筆の後に付けてもクニャクニャせずにちゃんと消しゴムとして機能してくれた。

BLACKWING

平らな消しゴムはやはり消しやすい。

BLACKWING

個人的に気に入っているトンボ鉛筆「MONOスマート」をカットしてセットしてみた。
※このカスタマイズは、あくまでも自己責任でお願いします。

BLACKWING

「MONOスマート」はスリムながらコシがあるので、
こうしてBLACWINGにセットしてもいい感じで使えた。


消しゴムが独特なフォルムをしているが、そうは言ってもこのBLACWINGの主役は鉛筆の方ということなのだろう。書き心地がとてもいい。特に4Bの滑らかさは格別。後を引く書き味だ。多くのクリエイターが魅了されたというのも頷ける。

BLACKWING

黒軸は4B相当、グレー軸はB相当。いずれも滑らかな書き味。
アイデアを練る時によさそうだ。


ペンスタンドに立てた時に、四角い消しゴムがチョコンと顔出す、その姿はとっても魅力的。ひと味違う鉛筆ライフが楽しめる。

BLACKWING

クラシカルさあふれる鉛筆「BLACWING」



【関連リンク】
・BLACKWING

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