<目次>
うさぎが怒る時の感情表現とは?
遊んでくれれば怒らないよ
まず、子を産んだばかりの母うさぎは、子供を守るため、常に気が立っていて、怒りっぽいです。これは自然の摂理なので、もし出産したばかりの母うさぎがいたら、怒らせないようにそっとしてあげてください。
一緒に暮らしていて、うさぎが怒るときは、触られたくない場所を触られそうになった時でしょうか。うさぎは、お腹や、足の裏を触られるのが苦手な子が多いです。
そんな場所を触ろうとすれば「ぶーっ」と、お腹の底から「怒ってるぞ!!」と聞こえてきそうな音を出し、目は心なしか、つり上がって見えます。 うさぎは、声を出しません。「ぶっ」という音は、鼻か、喉の奥から、発せられているようです。
また、おやつをあげようとして、こちらがもたもたしていると「ぶっ!ぶっ!(早く早く!!)」と怒られてしまう時もあります。
そして、気にくわないことがあったとき「足ダン」と呼ばれる行動をすることがあります。一般にスタンピングと呼ばれる行動ですが、うしろ足をかなりの力で地面に叩きつけ「ダンッ!!」と音を出し、怒りを表現するのです。しかし、これは、仲間を呼ぶときや、危険を知らせる時にも使うので、一概に怒りの表現とは言えないかもしれません。
うさぎの感情表現……つまらない、遊びたいと思っている時の行動
狭いケージに閉じ込められているのは、やっぱりつまらないのは当たり前。出して!出して!と、ケージの金柵を噛み、ガタガタッと揺さぶるうさぎもいます。かなりの力を出すので、出せや!!と怒っているのだと思います。この感情は、改善してやるべきです。長引けばストレスになりますし、金柵を噛めば、歯も悪くなります。時間を決めて遊ぶ、遊ばないときは電気を消す、覆いをかけてやるなど、ルールを決めれば、うさぎは理解しますので、怒らせないようにしてあげてください。
うさぎの感情表現……嬉しい感情の時はひねりジャンプ!
お誕生日祝ってもらって嬉しい!
ぴょんと、縦に飛び上がり、空中で体をひねります! それを見たときはこちらも嬉しくなりますので、褒めると、何度もやってくれたりします。
また、小さな声(音)で「ぐぅ、ぐぅ」という時があります。撫でられて気持ちがいいときや、嬉しくて走り寄ってくるときなど、この音が聞こえるときがあります。これも嬉しい感情です。小さな歯ぎしりも、くつろいでいる時に聞こえる時があります。
うさぎの感情表現……得意になる時の行動
以前お預かりをしたうさぎで、約20センチ四方の軽いマットをうまく背中に乗せ、かぶって遊ぶうさぎがいました。「うまいねー! 上手だねー!」と褒めると、ますます嬉しくなるのか、何度も何度もやってくれました。私はそれを「獅子舞」と名づけて、オーナー(飼い主)さんと楽しく話し合いました。うさぎだって、褒めると伸びるのです。うさぎの感情表現……悲しい時の行動
うさぎは、弱みを隠す動物です。痛いところがあっても、平気な顔をするのです。天敵に狙われないための本能なのですが、悲しい時も、我慢しているように私には感じます。たとえば、一緒にいた仲間のうさぎがある日突然いなくなったとき。以前、2頭飼っていたのですが、1頭が亡くなり、その姿が見えなくなったとき、残されたほうのうさぎは、しばらく呆然とした日々を過ごしていました。その時はこちらが悲しくて、話してやることが出来なかったのですが、きちんと声をかけるべきだったと思いました。
現在、我が家にいるうさぎも、娘(私の娘、人間)の姿が見えないと、リビングのドアの方を見てぼうっとし、ほとんど動かないのです。それが、うさぎの、寂しい感情の表現なのかなぁと思います。弱みを見せないので、じっと我慢しているのです。
うさぎが、怒る、悲しいなど、負の感情を持っているときは、できるだけ早く取り除いてやってください。嬉しい、楽しい表現をしてくれるときは、こちらも幸せな気持ちになりますので、お互いいい感情で過ごせるよう、気を配ってあげてください。
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