ファンドの運用成績が長期間ベンチマークに負けている……
より低コストで使いやすいファンドがあれば早めに交換!一時のブームに乗るファンドや純資産が大幅減少のファンドも売却の対象に
ファンドの運用成績の良しあしは、市場の平均をあらわすベンチマークと比較してどうなのかで決まります。たとえ値下がりしていても、ベンチマーク以上の運用成績をあげていれば、そのファンドは優秀といえるのです。
運用のプロが銘柄選定によってベンチマーク以上の成果を目指すアクティブファンドの場合、運用の維持費である信託報酬がインデックスファンドより高めなこともあり、ベンチマークを下回っているものも少なくありません。もし保有するファンドが長期にわたりそうであれば、あらためて投資対象や運用手法を吟味し、「今からでもこのファンドを買いたいか?」を自分に問いかけてみましょう。いや、他のファンドを選ぶ、と考えるならファンドの乗り換えを検討するべき。
次はすすめられるままではなく、自分の行いたい運用スタイルを明確にし、できるだけ低コストで内容のわかりやすいファンドを選ぶようにしましょう。
リスクを背負いすぎているかも?
「どうしても相場が気になって……」という人は、自分の許容範囲を超えるリスクを背負っている可能性があります。自分に合った資産配分にするには、株式比率を変えることで調整すればよい、という考え方があります。ローリスクローリターンな運用を行いたい場合は株式比率を小さく、ハイリスクハイリターンな運用を行いたい場合は株式比率を大きくするというわけです。たとえば、こちらには、低コストインデックスファンドのSMTインデックスシリーズの組み合わせが3タイプ挙げられています。安定運用型、ベーシック運用型、積極運用型の中で、あなたの現在の資産配分はどのタイプに近いでしょうか?そのリスクの大きさやリターンの大きさは自分に合っているでしょうか?もっと安定的な運用を目指したい、ということなら、資産ごとのリスク・リターンの大きさのグラフを参考に、株式比率を下げて債券比率をアップさせることで、じっくり保有できる適切な資産配分を検討してはいかがでしょう。
長期の視点を忘れずに
そもそも「何のために投資しているのか?」が明確でないと、ゴールの見えない運用になり、目先の値動きに振り回されてしてしまう傾向があります。まずは、自分の投資目的を明確にしておくことが大切。10年、20年、30年後の自分の未来のためにお金を働きに出すのが資産運用ですので、長期の視点を忘れずに、じっくりと資産の成長を楽しみましょう。【関連記事】
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