投資信託はどのタイミングで売ればいいの?

「相場の行方はわからない」が前提!

「相場の行方はわからない」が前提!

多くの人が悩む投資信託の売り時。値上がりすれば「下がる前に早めに売るべき?」、値下がりすれば「含み損が膨らむ前に売るべき?」と迷ってしまうのが投資家の心理ですよね。

そこで保有している投資信託を一度にすべて売却してしまったら、結局はまた次の買い時に悩むことになるでしょう。そしてまた次の売り時は?……と相場の動きと常ににらめっこするはめに。

資産運用で大事なのは、相場の動きに振り回されないことです。市場は生き物なので、どんな投資のプロでも相場の行方を把握できる人はいません。「相場の行方はわからない」と割り切り、相場に左右されない売却ルールを持ってはいかがでしょう。

投資信託の売却は「資産配分の変化」で判断

おすすめは、「資産配分の変化で判断する」という方法。投資信託を購入したときの運用資産全体の資産配分と、現在の資産配分を比較し、ズレが生じていたら、売却&購入によって元の資産配分に戻すというやり方です。これを一般的に「リバランス」といいます。

たとえば、当初の資産配分が、国内債券30%、外国債券20%、国内株式20%、外国株式30%だったとして、現在は相場の動きによって国内債券20%、外国債券15%、国内株式25%、外国株式40%に変化していたとします。そこで、国内株式ファンドの5%分、外国株式ファンドの10%分を売却し、そのお金で国内債券ファンド10%分、外国債券ファンド5%分を購入して元の配分に戻す、という作業を行うのです。

※リバランスについては『投資信託で大事な管理「リバランス」とは』もご参照ください。

リバランスで得られる効果や行うべき頻度は?

株が高いときに債券に資金シフト、株がやすいときは債券から株にシフト。ビギナーでも相場のサイクルを利用した堅実な売買を行える。

株が高いときに債券に資金シフト、株がやすいときは債券から株にシフト。ビギナーでも相場のサイクルを利用した堅実な売買を行えます。

この作業をおこなうことで、値上がりした株式というハイリスク資産の一部を売却し、安定的な資産である債券に資金を移したことになります。その後、さらに株式ファンドが値上がりすれば、また株式ファンドの一部を売却して債券ファンドに移すわけです。反対に、株式ファンドが値下がりに転じれば、今度は債券ファンドを売却して安くなった株式ファンドを購入してリバランスを行うという作業になります。

このようにリバランスを機械的に行うことで、大きな利益を一度に手にすることはできませんが、大きな相場の上昇を取り損なうこともありません。また、安くなった資産は売るのではなく買うという行動を淡々とれるので、安値で売ってしまう事態を避けられます。

ただし、リバランスはあまり頻繁に細かく行うと、安く買って高く売るという効果が小さくなってしまいますし、売買コストがかさんでしまう場合もあります。リバランスの頻度は年に1~3回がベスト。加えて、市場が急激に動いて資産ごとの割合が1割程度変化したときは適宜行っていきましょう。

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