自動車保険とバイク保険はどう違う?
一人で車に乗っているケース、ご家族で車・バイクを共有しているケースなど使用状況はさまざま。家計のスリム化を目指して、車を手放してバイクに乗り換えを検討している方は必見です。自動車保険の等級はバイク保険へ引き継げない
生活の足としてこれまで乗っていた自動車からバイクに切り替える際、自動車保険の等級を生かすことはできるのでしょうか
自動車は自動車の保険、バイクはバイクの保険としてそれぞれ独立しており、双方で等級を共有することはできないのです。自動車保険からバイク保険、バイク保険から自動車保険……いずれも等級の引き継ぎはできません。
なおドライバー保険、ドライバーズ保険も同様に引き継ぎはできません。ただし、所定の条件を満たせば、自動車保険加入時、通常6等級スタートが7等級で加入可とする保険会社もあります。
新規契約でバイク保険に入ってもお得になるケース
自動車保険の等級がいくら大きくても、バイク保険では等級を引き継げません。しかし、事故を起こして「事故アリ等級が適用された」「6等級以下になった」という場合は一考の価値があります。事故を起こせば、保険会社を変えても自動車を変えても等級は引き継がれます。しかし、車を手放しバイク保険を新規契約すれば、事故情報は引き継がれず、イチから保険のスタートとなります。保険料は大きなダウンサイジングとなり節約効果は絶大です。なお、バイクで事故を起こしてバイク保険を使ってから、他社でバイク保険を新規契約した場合には事故アリ等級が適用されますのでご注意ください。
家に複数ある車を減らして125cc以下のバイクを購入した場合
家族で複数の車を持っているという場合、1台だけを残して、その車の自動車保険のファミリーバイク特約に加入すればかなりお得になります
例えば、
●車のみ3台持ちのケース
車1台目 保険料 年間6万円
車2台目 保険料 年間5万円
車3台目 保険料 年間3万円
→年間の保険料 合計14万円
●車1台、ミニバイク2台のケース
車1台目 保険料 年間6万円
ミニバイク1台目 保険料 ファミリーバイク特約 年間1万5000円
ミニバイク2台目 保険料 実質無料(ファミリーバイク特約にて補償)
→年間の保険料 合計7万5000円
(試算において等級や補償内容は考慮していません)
単純に比較して、保険料を車3台分払うより、車1台+ファミリーバイク特約にしたほうが安くなるのは明白です。なお、ファミリーバイク特約の保険料は契約者の諸条件により変化します(上記の特約保険料はあくまで目安となります)。
特約の補償内容は対人賠償、対物賠償、自損事故、人身傷害となり、いずれも主契約の自動車保険の保険金額になります。また人身傷害の有無で保険料が大きく変わるのでご注意ください。
125cc以下のバイクなら100台でもOK! お得な「ファミリーバイク特約」
ファミリーバイク特約の最大のメリットは、加入しておけば同居家族の125cc以下のバイクを何台でも補償してくれる点です。同居の家族が新たにバイクを買った場合、同居の家族が車からバイクに乗り換えた場合など、どのようなケースでも補償可能です。それぞれバイク保険に加入するよりかなり割安になります。しかも事故でファミリーバイク特約だけを使ったとしても、翌年の等級には一切影響がなくノーカウント事故として1等級アップします(他に保険事故がない場合)。デメリットは通常のバイク保険のように等級が適用されない点。何年無事故でも等級に影響がない一方で、主契約である自動車保険を使えば事故アリ等級により特約保険料も変わる可能性があります。また主契約である自動車保険を解約するとファミリーバイク特約もなくなるので無保険となります。
長所短所はありますが、車とバイクの併用を考えているなら、ファミリーバイク特約を選択するのが最善といえそうです。
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