VW(フォルクスワーゲン)/トゥーラン/シャラン

人気を加速させる! クロストゥーランの個性と魅力(2ページ目)

4.4m台のコンパクトな全長と多彩なアレンジが可能な3列シートを有するゴルフトゥーランに、イメージリーダー的なスポーツ&SUVテイストの「クロストゥーラン」が加わった。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

引き締まった乗り味

インパネ

インパネではETC付きのナビが標準で、パドルシフトやクルーズコントロール、ドライバー疲労検知システム「Fatigue Detection System」も搭載する


走りはトゥーランらしく、適度な軽快さとともに正確なハンドリングを味わえるが、タイヤサイズがフロント215/50R17、リヤ235/45R17と1インチアップしているため、乗り心地は16インチの標準車よりも引き締まっている。舗装状態の良好な路面で乗り心地がいいのは当然だが、凹凸が続くと大きなシューズを履いているなという、大きめの入力を感じさせるものだ。しかし、ボディが無用に揺すられるようなことはないから、各人に好みはあるだろうが、ファミリーミニバンとして十分に許容範囲に収まっている。

パワートレーンは、ベース車同様に1.4LのTSIと7速DSGを組み合わせる。DSGならではのダイレクト感のあるシフトフィールと排気量以上の加速が魅力だが、極低速域でのDSGのマナーは以前よりも格段に改善されているとはいえ、ATやCVTからの乗り替えだと若干の慣れが必要だ。

また、10mmの車高アップなので悪路走破性が劇的に高まったわけではないが、それでも街中で段差を越える際や雪道などでより走りやすくなるのは、ひとつの魅力といえるだろう。

コストパフォーマンスの高さも魅力

シート

シートやラゲッジなどはトゥーランと同じで、2列目は脱着に加えてフラットに格納でき、3列目も格納可能だ


注目の価格は348万円と、「Golf Touran TSI Highline」よりも9万円割高だが、先述した専用エクステリア、ETC付きのiPhoneアプリ対応ナビ、見た目がグッとスポーティな17インチ専用アルミホイール&タイヤで十分過ぎるほど元は取れている。

もし、ゴルフトゥーランの使い勝手の良さが享受できれば十分なら294万円の「Golf Touran TSI Comfortline」でも満足度は高いだろうし、「Highline」を考えていたのなら「Cross Touran」は見逃す手はないだろう。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます