旧居留地の一角にある博物館
JR三宮または阪急三宮からなら南西へ歩いて10分ほどの、レストランやブランドショップが立ち並ぶ旧居留地の一角にある博物館で、浮世絵展やエルグレコ展など、神戸で絵画の展覧会があれば、必ずここで開催されます。この元銀行の支店だった重厚な建物自体も文化庁の登録文化財に指定されています。真珠の首飾りの少女に会いに
わたしが先日訪れた時にはちょうど、マウリッツハイス美術館展をやっており、フェルメールの「真珠の首飾りの少女」の大きなのぼりがかけられていました。3段の石の階段か、その横にしつらえられたスロープを昇って入り口をくぐれば、そこはもう夢の空間。エントランスは上階までの吹き抜けで、特別展示はたいてい2階と3階、ほかに常設展が2階にあります。疲れたらカフェで一休み
この美術館でうれしいのは、2階の喫茶室があることです。海外の美術館と違い、日本の美術館には館内にほっとくつろげるカフェやレストランがない場合が多い。美術館の中というのは歩き回れば案外ひろく、観てまわるうちに、足が痛くなったり小腹がすくこともしばしばで、けれどあるのはソファがせいぜい、喉の渇きを潤すことすらできない場合がほとんどなのです。けれどそこは港町神戸、すばらしい芸術と至福の時をすごす合間に、ほっと足を休めて身体を潤す喫茶室エトワールがあります。おおきな窓から陽のさしこむ店内でアールデコ調の椅子に身をまかせ、ここでケーキをたべるもよし。香り高い珈琲を味わうもよし。そうやって英気をやしなった後は、また巨匠たちとの邂逅を楽しめばよいのです。
神戸旧居留地24番。港町の誇るこの博物館で、すてきなひと時を過ごしてみませんか。
■神戸市立博物館
住所:〒650-0034 兵庫県神戸市中央区京町24
電話:078-391-0035
FAX:078-392-7054
FAX:078-392-7054
開館時間:午前10:00~午後5:00 (入館は午後4:30まで)