男の子の名前ランキング人気TOP100【2021年最新版】
女の子の名前ランキング人気TOP100【2021年最新版】
毎年この時期に発表される明治安田生命集計のその年に人気だった子どもの名前ランキングの2019年最新版が公開されました。発表された人気名前ランキングを元に集計した最近の名づけの傾向を分析してみました。
<目次>
男の子名前人気ランキングベスト100
明治安田生命「名前ランキング2019」より発表された男の子名前ランキング人気TOP100は以下の通りです。名前に使用される字というのは、その時代の多くの人の願望、言いかえればその時代、その社会に欠乏しているものが表現されます。 使用された文字の上位25位をみますと、男の子の名では約半分は自然界の動植物、色、音、空、海、水、風、光、宝石をあらわす字が占めています。これは平成の時から今にいたるまで続いている傾向で、現代の人の自然に対するあこがれをよく表しています。裏から言えば、現代人が自然から遠ざかっていること、また環境破壊に対する不安を表しているともいえます。また上位25位の中に、男の子では優、心、介の字が入っています。これはやさしく、密度のある人間関係をつくりたいという現代人の願いが表現されています。それは逆にいえば、人の結びつきが希薄になり、いじめや悪質なクレーム、ハラスメントが横行している現代の日本を表しているのかもしれません。
また毎年変わらないことですが、今年も男の子の上位25位の中に大きさ、広さをあらわす大、太、悠の字が含まれています。おおらかな人間性とか、広い世界というものが求められているのでしょうが、これも厳しい管理社会や長時間労働で身動きができないような一面を反映しているのかもしれません。
女の子名前人気ランキングベスト100
明治安田生命「名前ランキング2019」より発表された女の子名前ランキング人気TOP100は以下の通りです。女の子の方も男の子と同様、花や植物、月、音、色など自然界をあらわす字が半分以上を占めています。また愛、結、心、優の字が入っていて、人間関係に対する願いが表現されています。男の子名前ランキング読み方ベスト50
明治安田生命「名前ランキング2019」より発表された男の子名前ランキング人気読み方ベスト50は以下の通りです。名前の呼び名の最初の音は、人数の上で男では1位がア行(アイウエオ)、2位がハ行(ハヒフヘホ)で始まる名前で、合わせて36%になりました。 ア行の音は母音であり、開拓、創造を意味する音です。ハ行の音は、ふわふわ、ほんのり、ひらひら、という言葉が示すように、温かく、柔らかいイメージをあらわします。積極性とか、温かさをイメージしながらの名づけが多いといえます。名前の最後の音はどうかといいますと、男の子では1位が「ト」で終わるよび名で33%を占め、ついで2位が「タ」、3位が「キ」で終わる呼び名です。最後の音というのは、上位3位だけで男の子の名前の57%を占めますが、昔のように男の子が圧倒的に「オ」「シ」で終わる名前が多かった時代よりはバラエティがあるといえるでしょう。
女の子名前ランキング読み方ベスト50
明治安田生命「名前ランキング2019」より発表された女の子名前ランキング読み方ベスト50は以下の通りです。 名前の呼び名の最初の音は女の子も、1位がハ行、2位がア行で、合わせて39%になり、ア行とハ行が多いのは共通しています。名前の最初の音 明治安田生命の産まれ年別の名前調査「名前ランキング2019」を元にガイドが集計
名前の最後の音 明治安田生命の産まれ年別の名前調査「名前ランキング2019」を元にガイドが集計
名前の呼び名は短くなる傾向
名前のよび名(音)には、つける親の好みというものが表現されます。最近の傾向としては呼び名も文字も短くなっていくという流れがあります。文字も蓮、凛などの一文字の名前が多く、音(響き)の方もリク、メイといった二音の名が徐々に増えています。複雑でない、呼びやすい名前が好まれているといえます。人気名前の呼び名傾向 明治安田生命の産まれ年別の名前調査「名前ランキング2019」を元にガイドが集計
有名人の名前と名づけ傾向の関係
人気な名前はよく有名人やTVドラマの影響と言われることが多く、その方が話としては面白くはなるのですが、確実にそうと言えるケースは意外に少ないのです。有名人が活躍した時期に同じ名前の順位が上がることはあります。それは有名人の影響で順位が上がったのかもしれませんが、順位というのはつねに上下するものですので、偶然かもしれないのです。ただそれまで少なかった名前が突然人気が出た場合は、有名人の影響といえることもあります。これまでも、浅田真央さん、新垣結衣さん、五郎丸歩(あゆむ)さんなどの影響で、同じ名前が急上昇した例はあります。
新元号「令和」との名づけの関係
令和になったからといって年号の影響はみられません。和の字はもともと男の子の名には使われてきていて、とくに増えたわけでもありません。令のほうはこれまでほとんど名前に使われなかった字で、今年もとくに増えたということはありません。辞書にない読み方の名前が増えている
なお1~10位までの名前について、その読み方というものも発表されていますが、今年の目立つ傾向として、辞典にない読み方の名前は昨年に比べ、男の子では半分以下に減ったのに対し、女の子では3倍以上に増えたことです。男女別辞書にない名前読み方割合 明治安田生命の産まれ年別の名前調査「名前ランキング2019」を元にガイドが集計
男女の区別がつかない名前が増加傾向
男女の分からない名前は、毎年徐々に増える傾向にありますが、文字別の上位100位の名前をみても、そういう名前は昨年にくらべて増えています。男女の区別がつかない名前 明治安田生命の産まれ年別の名前調査「名前ランキング2019」を元にガイドが集計
つまり男女ともにつけられる名前というのは、そのほとんどが、女の子の名を男の子につけたことから始まっているのです。もしかしたら、無意識の中に、「女の子を育てたい」「男の子も女の子のようになってほしい」という願いをもつ親も一部にいるのかもしれません。
なお名前ランキングは今回のように企業などでも発表されていますが、私が最近5年間の間に命名相談で出された候補のお名前をもとに集計したものについては「女の子名前ランキング人気TOP100」や「男の子名前ランキング人気TOP100」で紹介しています。
【参考サイト】
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