ピンクのベリーニでハイティーをスタート
最初のドリンクには「フレッシュフルーツのスムージー」などノンアルコールのものもありますが、今回は「ストロベリーベリーニ」をチョイスしました。
その名の通り、フレッシュなイチゴをシャンパーニュ(ルイ・ロデレール ブリュット プルミエ)に加えたドリンクは鮮やかなピンクに気分も華やぎます。
軽食も「100%ビーフバーガー」や「ずわいクラブケーキ クロワッサン」など豪華なラインナップが揃っていますが、もっともインパクトがあるのは「フォアグラ フレンチトースト」(+¥600)です。
色々なパンを試した末にたどり着いたというベースのパンは、卵や牛乳をたっぷりふくみプリンのような食感。そして、そのパンの真ん中をくりぬいた部分に大きなフォアグラのコンフィが入り、きなことハチミツが添えられています。
フォアグラの濃厚さに負けないリッチな味わいのパンは、そのままでもとても美味しいのですが、添えられたきなこをつけるとコクや香ばしさがプラスされ、さらにハチミツをつけて食べると、かなりパンチのある味わいになります。
この日は3人いたので、デザートはそれぞれ違うものを注文し皆でシェアしました。
まずひとつは、この時期らしい「タンジェリン モンブラン」です。
メイプルシュガーを入れたメレンゲの土台にクリームがのり、フランス産のマロンクリームが絞ってある構成ですが、その中には柑橘系のフルーツが隠れています。フレッシュ感もある柑橘系フルーツの正体はミカンでした。しかも、このミカンは皮ごと真空にして80℃以下のお湯でゆでるという方法で、ジャムになる少し手前のように柔らかくし、甘さも凝縮したもの。まろやかな酸味になったミカンが濃厚なモンブランを軽やかにしてくれていて、そのボリューム感を感じさせません。
「エクストラバニラクレームブリュレ」は、マダガスカル産のバニラを効かせた濃厚なクレームブリュレのうえに、アイリッシュウィスキーとコーヒーのベイリーズアイスクリームがのり、キャラメライズしたマンゴーとパイナップルが入ったザバイヨンソースもひかれています。さらにクレームブリュレとベイリーズアイスクリームの間にはカカオニブのクッキーが挟んであるので、香ばしい食感も感じられとても奥の深い味わいになっています。
「青森産リンゴのタルトタタン」の基本構成は、パイ生地のうえにリンゴのタタンとリンゴのアイスクリームなのです。でも、その間にはマスカルポーネチーズとカスタードのクリームやメイプルシュガーの香ばしいクッキーなどがサンドされたり、メイプルシュガーを焦がしコーヒーとキャラメルがとろけたソースがかかっているので、色々な食感や味を楽しめる一皿になっています。パーツごとに食べても一緒にしてもバランスが良いデザートなのです。