チェックしたい指標その3:中国の製造業購買担当者景気指数
世界が期待する中国景気の底入れはいつ!?
足元の中国経済は、最大の輸出先である欧州の経済低迷などにより成長が鈍化。世界経済、日本経済にとっても中国景気の底入れが待ち望まれるところです。中国経済の先行きをつかむうえで参考になるのが、中国国家統計局が毎月頭に発表している「製造業購買担当者景気指数(PMI)」です。
製造業購買担当者景気指数とは、製造業に新規受注、雇用、在庫などについてアンケートを取り、その結果を指数化したもの。50を転換点とし、50を超えると景気拡大、50未満だと景気後退と読むことができます。速報性に優れた指標として知られ、中国景気の先行指標として注目されています。
※中国製造業購買担当者景気指数(China's Manufacturing Purchasing Managers Index (PMI))はこちらで確認できます。
ちなみに、11月の中国製造業購買担当者景気指数の速報値は3カ月ぶりに拡大。景気好悪の転換点の50を上回りました。景気の底入れ期待が高まっており今後が注目されます。
主な指標を総合的にとらえよう
各国の株価はその時々のマーケットの心理も反映するので、経済指標の結果により常に教科書通りにうごくわけではありません。しかし、株価の長期的なよりどころは実体経済。まずは基本的な指標を複数ピックアップし、数字の変化を総合的にとらえ、投資先の経済の元気度や方向性をつかむヒントにしていきましょう。主な指標については、ネット証券やFX会社のサイトがまとめてチェックできるのでおすすめですよ。・マネックス証券「経済指標カレンダー」
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