SUBARU(スバル)/XV

新型になり本気で開発されたスバルXV(2ページ目)

インプレッサスポーツをベースにSUV化されたクロスオーバーモデル、スバルXVが好調なスタートを切ったという。フォレスターまでは要らないけれど、時々スキー場への足などとして使いたいなら最適なモデルといえる。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


走りはインプレッサスポーツと同等

インパネ

インパネのデザインはインプレッサ同様でやや味気ない印象も。中央にあるディスプレイには燃費情報などが表示される


エンジンは2.0Lの水平対向4気筒のみで、リニアトロニックと呼ぶCVTと組み合わせる。駆動方式は「前60:後40」のトルク配分を基本に、路面や走行状況に応じて前後輪のトルク配分を制御する4WDのみ。

走りの印象はインプレッサスポーツと大差はなく、ベースモデルの完成度の高さを感じさせる。あえていえば、インプレッサスポーツよりも路面の細かい凹凸からの衝撃が感じにくい良さはあるが、目隠しされてどちらかに乗せられたら言い当てられる自信はなく小差だ。良好な路面はもちろん、多少の悪路でも滑らかに走ってくれるし、ピッチングも抑えられておりロールも思ったよりも気にならないなど、車高アップのネガはほとんど感じられなかった。

車高アップの恩恵は都市部でも

ナビ

「2.0i-L EyeSight」にメーカーオプションで設定されるナビには、アイドリングストップとアイドリング時間が左下に小さく表示される


雪国ではない都市部に住んでいる限り、200mmのロードクリアランスは必須ではない。しかし、コンビニや時間貸しの駐車場に入る際など、思いのほか存在する大きな段差を乗り越える必要がある時でも躊躇なくアクセルを踏めるのはある意味楽ちん。もちろん、乗降に苦労するほどのフロアの高さでもないし、全高は1550mmだから高さ制限のある駐車場も使える。

キャビンは、大人4人がゆったり座れる広さを確保するから4人家族であれば十分使える広さだが、積載性はそれなりだ。ラゲッジ容量は380Lで新型フォレスターの505Lと比べると見劣りする。もし、ウインタースポーツやキャンプなどが趣味で積載性を重視するならフォレスターとも比べた方がいいだろう。

荷室

日常ユースなら不足はないが、多くの荷物を積んで出かけるなら当然ながらフォレスターやレガシィが上だ


ここ最近のスバルは看板車種のレガシィをはじめ、インプレッサやフォレスターが脇を固める陣容だったが、比較的コンパクトで個性のあるXVの誕生により新たなファンを獲得できるチャンスになるのは間違いないだろう。


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