デジタルカメラ/おすすめデジタルカメラレビュー

気軽に高画質 PowerShot S110 レビュー

かつてのPowerShot Sシリーズは高画質なコンパクトデジカメの名をほしいままにしていましたが、今年になって大型センサーを搭載した高画質デジカメが複数発売され、そのコンセプトは揺らいでいます。しかし、PowerShot S110はさまざまな機能を搭載することで面白い立ち位置を見つけたようです。

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

キヤノン PowerShot S110 レビュー

PowerShot S110はその型番が現すように、PowerShot S100の後継機でPowerShot S90から数えて4代目となります。1/1.7型の比較的大きなCMOSではないイメージセンサを搭載した、高品位かつ高画質なデジタルカメラですが、その立ち位置には微妙な変化があるようです。
PowerShot S110 ボディ

PowerShot S110


かつてPowerShot Sシリーズはコンパクトながらもそこそこ大きめのイメージセンサと、ワイド端開放でF2.0というレンズを搭載した「高画質コンパクト」というコンセプトの製品でした。

PowerShot S110 レンズ

搭載しているレンズは伝統的にワイド端でF2.0と明るいレンズ

PowerShot S110も基本的なコンセプトは変わってはいません。1/1.7型の1330万画素CMOSイメージセンサと、ワイド端開放ではF2.0の5倍ズームレンズを搭載しています。また、画像の質自体もなかなかに高いものをキープしています。

 

かつての「高画質」は「中画質」……に?

DSC-RX100

DSC-RX100はやや大ぶりですが、かなりの高画質です(レビュー

ただ、昨今では1.0型のイメージセンサを搭載したソニーのDSC-RX100やフルサイズセンサーを搭載したDSC-RX1、1.5型という大きなイメージセンサを搭載したPowerShot G1X、APS-Cサイズのイメージセンサを搭載した富士フイルムのX100をはじめとしたXシリーズなど、「高画質」にふられたコンパクトデジタルカメラは複数存在しています。
それらの高画質をコンセプトとしたものと比べると、PowerShot S110のそれはやや弱いといわざるを得ません。

初代のPowerShot S90が発売された2009年頃は、充分に「高画質コンパクト」として売ることができていました。しかし2012年現在、その立ち位置は微妙なものになっているのです。
というわけで、前機種のPowerShot S100とはスペックとしては大きく異ならないものの、その製品としてのコンセプトには違いがあるようです。

そのあたりをメインにレビューしていくとしましょう。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます