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気軽に高画質 PowerShot S110 レビュー(4ページ目)

かつてのPowerShot Sシリーズは高画質なコンパクトデジカメの名をほしいままにしていましたが、今年になって大型センサーを搭載した高画質デジカメが複数発売され、そのコンセプトは揺らいでいます。しかし、PowerShot S110はさまざまな機能を搭載することで面白い立ち位置を見つけたようです。

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

多機能すぎるのが玉に瑕?

PowerShot S110の持ついくつかの機能をざくっと箇条書き風に見てみましょう。

PowerShot S110 プログレッシブファインズーム

白い部分は光学ズーム、黄色い部分になるとプログレッシブファインズームの領域を現しています。

搭載しているのは5倍のズームレンズですが、「プログレッシブファインズーム」と呼ばれる超解像度技術で10倍ズームまでであれば劣化の少ないフル画素での撮影が可能です。
実写画像の中でも何枚かの画像はプログレッシブファインズームで撮影していますので、実際にはどのていどの画質であるのかを参照してみてください。

 

PowerShot S110 ピンチズーム

画像のようにピンチズームができます。反応はかなりのもの。

また、液晶ディスプレイは静電容量方式でマルチタッチに対応したタッチパネルとなっています。そのおかげで、再生時には2本の指によるピンチイン、ピンチアウトにも対応しており、かつフリックでの再生画面送りなどもできるようになっています。
もちろん、タッチパネル上でピントを合わせたいところにタッチして撮影というタッチシャッターにも対応しています。

 

PowerShot S110 コントロールリング

レンズ周囲のコントロールリングはさまざまな機能を割り当てることができます。指の引っかかりも二重丸。

レンズ周りに配置された「コントローラーリング」によってマニュアル的な操作ができるようになっています。コントローラーリングに搭載できる機能は露出補正やISOの変更といった一般的なものから、セルフタイマーの秒数切り替えというようなものにも対応できます。

個人的にはマニュアルフォーカス時の微調整に使えるのが便利であると感じました。


さらにタッチパネルとコントローラーリングを組み合わせたタッチアンドセレクトという機能もあります。これはタッチパネルから変更する機能を選択し、その機能の数値をコントローラーリングで変更するというもので、書いてみるとまどろっこしいようにも思えますがかなり直感的な操作ができるようになっています。これはかなりオススメな機能です。
背面のコントローラーホイールともあわせて、ちょっとしたデジタル一眼レフ的な使いかたができるのはありがたいところです。

PowerShot S110 バッテリー

バッテリーはかなり小ぶりで、CIPA準拠の撮影可能枚数は200枚となっています。

前述したようにかなりの薄型ボディとなっているためもあって、バッテリーは小型なものとなっています。そのため、バッテリーライフはCIPA準拠で約200枚。

持ち歩いてたまに撮影というのであればともかく、丸1日をヘビーに撮影するのはかなり辛いかなといったところです。ほとんどの機能に満足はしましたが、ここに関してはかなり辛めの点数をつけるべきでしょう。

まとめ - 持ち歩ける高画質コンパクトデジカメ

かなり多機能で、コンパクトデジカメとしてできないことはほとんどないといった印象です。「できないことってないでしょ」と苦笑するほどの出来映えです。また、画質は充分に高く、かつWi-Fiが使えることでスマートフォンとの連携も可能。
さらに静電容量方式のタッチパネルまで搭載しているという念の入れよう。しかも、ただ単にタッチパネルを導入したのではなく、より直感的な操作ができるようになっています。

PowerShot G1XやDSC-RX1のように「とにかく高画質!」ではなく、「気楽に持ち歩けて高画質」なコンパクトデジカメです。Twitter等のつぶやきのときに高画質でありたいというようなユーザーにおすすめします。

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キヤノン PowerShot S110 実写画像

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キヤノン PowerShot S110

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