ミセス美香が家族と取り組む美しい片付け方(3ページ目)

収納は今も進化しています

ご主人のクローゼットは、ハンガーをかけるバーの位置が低く、スーツなどの洋服を掛けると下のスペースが思うように使えないというのが悩みだったとか。使い勝手が悪いと片付けにくいので、結果として片付かないという悪い流れを断ち切りたいと、備え付けの枕棚を壊してハンガーバーを高い位置に付け替えたそうです。
「棚を壊すわけですから、考えて考え抜きました」とミセス美香。その甲斐あって、ハンガーに洋服を掛けた状態でも、下に置ける引き出しが2個から4個へと増えて、衣類の出し入れが快適になるという良い結果につながっています。ご主人のやり方や性格をよく理解しているからこそ思いついた収納改革の一例です。

ミセス美香は家族の動きをよく観察し、それぞれが片付けられる方向へと辛抱強く取り組んでいます。「どうして片付けられないのか」「何故ここにしまえないのか」と疑問を感じたら、まずは行動を観察。ミセス美香が洋服をきれいにしまってあげても、取りだすうちにグチャグチャになるのは何故？ それならば崩れにくい畳み方にしようと研究して、「子どもの洋服は四角く畳んだら最後に裾を挟み込んで崩れない形にしています」。これはレジ袋の畳み方と共通しているそうです。

「収納と子育てに終わりはない」。自分をはじめ家族の小さなストレスに目を向け、改善方法を考え実行し続けているミセス美香。娘さんの進学に合わせて間取りを変える予定があり、「それに伴って収納を見直すことになります」というミセス美香の美しい暮らしは、これからも進化を続けていくのです。